われわれは米国時間1月27日の午前中、Appleの「iPad」リリースを前に登場した良いうわさ、悪いうわさ、ひどいうわさをいくつかまとめた記事を公開した。現在iPadに関して、すべてとは言えないまでも、ほとんどのことが判明したところで、それらのうわさが実際にはどうなったか確認してみよう。
うわさ:Appleの最新のガジェットはタッチスクリーン式タブレットになるだろう。
結果:AppleのiPadは結局、特許出願の内容と非常によく似たものとなった。
うわさ:タブレットのOSは「iPhone OS」がベースとなるだろう。
結果:まさしくその通り。iPadのソフトウェア開発キット(SDK)は「iPhone」と共用だ。同じアプリケーションを動作させることすらできる。iPadは、より小型のスクリーンのために設計されたアプリケーションを、iPadの1024×768ピクセルの解像度に合わせて単に拡大する。
うわさ:タブレットの名称は「iSlate」になるだろう。
結果:間違い。AppleがiSlateの商標出願とドメイン取得を行ったのは、準備を万全にするためだけだったようだ。これはちょうど、ウェブサイトを始めるときに、ほかのトップレベルドメインを購入するようなものだ。とは言え、Appleがこの名称を将来のハードウェアまたはソフトウェア製品のために持ち出すこともあり得る。
うわさ:タブレットの名称は「iPad」になるだろう。
結果:大当たり。当初は、富士通がiPadの商標を所有しているため、Appleがこの名称を採用すれば法廷闘争になるだろうと言われていたが、結局Appleはこれを採用した。これは後々問題になる可能性がある。Bloombergが伝えるところでは、富士通が商標を所有しているにもかかわらずiPadの名称でやっていくとしたAppleの決定は、大きな法廷闘争を引き起こす可能性があるという。iPhoneの商標をCisco Systemsと争ったときと同様の結果になることもあり得る。
いずれにせよ、称賛されるべきはiLoungeだ。この名称をはじめ、iLoungeが2009年9月に伝えた詳細の多くは正しかった。
うわさ:タブレットでは教科書も利用できるだろう。
結果:本当だったが、Appleの大々的な発表イベントではまったくと言ってよいほど触れられなかった。その理由の1つは、McGraw-Hillの会長兼最高経営責任者(CEO)であるTerry McGraw氏が大きく口を滑らせてしまったからだろう。同氏はイベント前夜にCNBCに対し、McGraw-Hillのコンテンツの95%はAppleのタブレットに提供する準備ができていると語った。
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