一部のウェブの愛好家は、マイクロブロギングサービスのTwitterは中毒性があると考えている。なぜなら、140文字以下の長さなら何でも言えるからだ。では「何でも言える」その内容が嫌がらせになった場合はどうなるのだろうか。
熱心なTwitterユーザーの1人であるAriel Waldman氏は、米国時間5月22日、自身の個人的なブログに記事を投稿し、「Twitterは(自社の)サービス規約を守ろうとしない」と言い放った。
Waldman氏によると、同氏はTwitterの別のユーザーから「複数の事例にわたる嫌がらせ」を受けるようになり、同氏がTwitterのコミュニティーマネージャーにそのことを陳情すると、そのマネージャーは問題のTwitterの投稿を「パブリックタイムライン」から削除する選択をしたという。
Waldman氏はこれに満足しなかった。伝えられるところによれば嫌がらせは継続し、2008年になって状況は悪化の一途をたどった。Waldman氏は嫌がらせをしているユーザーのアカウントを停止してほしいと考え、その活動がTwitterのサービス規約に違反していると主張したにもかかわらず、最高経営責任者(CEO)であるJack Dorsey氏を含めたTwitterの幹部らはくりかえしサービス規約の違反ではないと述べた。
問題とされているコメントの一部は、ユーザーが中央のアカウントに対して「つぶやき(tweet)」を匿名で投稿することが可能なサイトから投稿されているようであり、特定のユーザーを追跡するのが困難になっている。
Waldman氏は平均的なTwitterユーザーとは言い難い。ギークたちの世界では有名であり、技術系ブログのEngadgetに寄稿している「ソーシャルメディアインサイトコンサルタント」であり、「アート、広告、セックス、テクノロジ」に関するShake Well Before Useという自身のサイトも運営している。
換言すれば、泡のように生まれては消えていくWeb 2.0の文化において、Waldman氏はある種の有名人であり、有名人であればその行動が詳細にせんさくされ、卑劣な評論がなされることもしばしばある。Perez Hilton氏やそのセレブゴシップの同業者たちがLindsay Lohan氏の写真に「ふしだらな女」などと落書きするたびにLohan氏がアクションを起こしていたら、Lohan氏の弁護士は残業を余儀なくされるだろう。
Waldman氏はまた、マイクロブロギングサービスの分野でTwitterの数少ないライバルであるPownceのコミュニティーマネージャーを務めており、彼女にとってはこの問題は少々利害の対立の種になっている。しかし、23日のCNET News.comとの電話での会話でWaldman氏はこの問題(とTwitterの従業員との協議)は、同氏がPownceに雇用される前から始まっており、Pownceではパートタイム従業員であり、同社には全く投資をしていないと述べた。
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