「いま何をしているか」を140字でつぶやきあう、Twitterというサービスが注目を集めている。PCや携帯電話を使ってどこからでも書き込めるほか、知らない相手とでも簡単につながれる気軽さが人気を集めているようだ。
最近では企業の活用も進んでおり、米国ではDellやPePsiなど、日本では日本オラクルや福助などが公式アカウントを開設している。朝日新聞社(@asahi、@asahicom)やCNET Japan(@cnet_japan、@cnet_editorial)もそれぞれTwitterで情報を発信している。
Twitterの魅力はどんなところにあるのだろうか。6月10日に開催されたサッカー日本代表ワールドカップ予選の様子をTwitterで実況し、注目を集めた朝日新聞社の「マッキー」と、個人でもTwitterを使っているCNET Japanの永井美智子記者が語った。なお、モデレーターは、文部科学省文化審議会の委員会の様子をTwitterで中継するなどして1万人以上のフォロワー(読者)を持つITジャーナリストの津田大介氏が務めた。
津田:まずはお二人のプロフィールを教えて下さい。
マッキー:私は朝日新聞社デジタルメディア本部(現:デジタルビジネスセンター)に所属しており、現在2年目です。デジタルメディア本部で、新入社員がそのまま配属されるのは私が初めてになります。普段はasahi.comに掲載する記事の取材や執筆のほか、動画の撮影、コラム記事の入稿、HTMLタグ組みなど、いろいろな業務をしています。
永井:私はIT関連の出版社でのアルバイトを経て、2003年のCNET Japanスタート時にシーネットネットワークスジャパン(現:朝日インタラクティブ)に入社しました。現在はCNET Japanの記者として、通信業界やモバイル関連分野を担当しています。
津田:9月1日付けで、朝日新聞社は「CNET Japan」などのメディア事業をシーネットネットワークスジャパンから継承したわけですが、お互いの社風についてはどう感じますか。
マッキー:1つの企業の中に、複数の会社があるような感じですね。たとえば朝日新聞に掲載された記事をasahi.comに掲載したいと思っても、許可を取るのは結構大変です(笑)。入社前は社員全員が1つの同じ方向に向かって仕事をしているのだろう、と想像していたのですが、実際はプロフェッショナルが集まっている会社で、それぞれがプライドを持って仕事をしている分、1つの目的に向かって全員がまい進しているという感じではありません。
永井:シーネットは米国の100%子会社だったのですが、編集方針などについては各国に任せるというスタンスを取っていたので、外資系というよりは日本企業的な文化を持っています。ただ、新しいことが好きな社員が多く、米国で起きている最新のITトレンドなどにはいち早く飛びつく人間が多いですね。
津田:マッキーさんは、Twitterでサッカー日本代表の試合をリアルタイムに報じていましたが、あれはどういう経緯だったのですか。
マッキー:私が部内で最も突出して若いから、というのが担当に選ばれた理由だそうです。私だけが20代で、あとは40歳前後が多いので。
もともとはTwitterに投資しているデジタルガレージの方と弊社の人間が仲良かったということでアカウントを作っていただいたのですが、そのときにちょうど日本代表の試合があったので、「何かその時間中に発言してみて」と言われたんです。
「私でいいの?」「こわいよー」とずっと言ってたんですが、始めてみたら意外と盛り上がって、暴走しちゃって……。
津田:ネット上の反応も、最初は「朝日新聞がこんなことをやってるよ」という冷めた反応だったのが、途中からどんどん変わっていって、肯定的になっていきましたよね。例えば休憩に入ったところを間違えて「試合終了」と言ってしまったことが、逆に「ドジっ娘で面白い」と言われたりとか。Twitterに書き込んでいるときはどんな気持ちだったんですか?
マッキー:楽しい気持ちが倍増しましたね。試合も楽しいし、ほかのユーザーの方がだんだん認めてくれるようになったので嬉しくて、相乗効果でテンションが上がっちゃってました。
津田:試合が終わったときはどう思いました?
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