ミャンマーを初めて訪問した人が驚くことの1つに、民族衣装「ロンジー」着用率の高さがある。職場や学校といったきちんとした服装をすべき場所ではロンジーを着ることがマナーとなっているため、出退勤時間帯ともなると、街は色鮮やかなロンジーで埋め尽くされるのだ。
一見、ロンジーはバリエーションが限られていそうだが、ミャンマー女性にとってはちょっとしたスタイルの変化や柄の流行が一大事。最新モードを追いかける女心は、世界中どこも変わらない。そんな中、最近、女性たちの人気を集めているのが、Facebookのデザインコレクション系ページだ。
ミャンマーは、この2年ほどで急速にスマートフォンとインターネットが普及。ほんの2年前まで固定電話さえ家になかった人たちが、スマホ片手に、いつでもどこでもネットを駆使するようになった。この急激な普及にネットビジネスなどのソフト面はほとんどついていけず、人々の関心はFacebookに集中。レストランや企業もFacebookをウェブサイト代わりに利用し、ネットショッピングもFacebookを通じて行うのが一般的となっている。
女性に人気のデザインコレクション系ページは、ファッション関係の仕事についていない一般人が、趣味で開いているケースが目立つ。人気ページのひとつ「Myanmar Fashion Botique」を主宰する、メッティーラ在住の男子大学生タウチャーさんは動機についてこう語る。「女性用ロンジーが大好きなんだよね。ミャンマーの女性にもっと美しくなってほしくて、このページを始めたんだ」。
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