Webマーケティングガイドでは、インターネット調査会社のボーダーズと共同調査のもと、動画共有サイトに関する調査を行った。
動画共有サイトに関する調査(上)、(中)、(下)では、インターネットユーザーにおける動画共有サイトの実態調査を行ってきたが、今回の特別編では動画共有サイトの利用実態を男女別に分析し、属性ごとの違いや傾向をまとめた。
≪調査結果サマリー≫
今回の調査対象は、16歳〜59歳までの男女500人。 男女比は50対50の均等割り付けを行なった。
動画共有サイトの利用状況を男女別にみると、動画共有サイトの利用経験者(「動画共有サイトを利用したことがない」と回答したユーザー以外)は男性で91.6%、女性で83.6%となっており、女性に比べ男性の方が利用率が高いことがわかった。
興味深いのは、利用経験では男性の方が高い水準にあったものの、「閲覧も投稿もしたことがある」では、男性の26.0%に比べ女性は30.8%と、若干ではあるが女性が男性を上回っている点である。 動画投稿は視聴に比べるとそのハードルは高くなると考えられるが、女性は男性に比べ、利用率は低いものの、動画投稿へのモチベーションでは男性を上回っているのかもしれない。
次いで、動画共有サイトを利用したことがあると回答した269人(男性164人、女性132人)の利用頻度を分析すると、女性に比べ男性の方が動画共有サービスの利用頻度が高いことが伺える。
動画共有サイトを「週に1日くらい利用する」と回答したユーザーをコアユーザーと定義すると、男性では 半数以上となる64.6%のユーザーがこれに該当し、動画共有サイトが男性ユーザーの日常に浸透しているのではないかと考えられる。 一方、女性ユーザーはというと、46.2%がこれに該当している。46.2%という数字は決して少ないものではなく、女性にも動画共有サイトが支持されているのではないかと考えられるが、男性に比べるとその利用頻度は少ないことが明らかとなった。
ただし、インターネット白書2007によれば、1週間当たりのパソコンによるインターネット利用時間が「1週間に1時間未満」と回答したユーザーは、男性で19.3%であるのに対し、女性は25.4%となっており、男性と比較して女性のネット利用時間は短い傾向にある。その為、動画共有サイトの利用頻度の男女差は、男女の浸透度の差ではなく、インターネットの利用時間に影響を受けている可能性もある。
最後に、動画共有サイトの利用者における、動画共有サイトで得た動画の共有経験を男女別にみると、男性に比べ女性の方が情報発信力に長けていることが伺える。
「伝達したことがない」と回答したユーザーは、女性で42.4%であるのに対し、男性では54.9%と半数を上回っており、男性の方が動画情報を共有した割合が10%以上も低いことがわかった。
動画の共有方法としては、男女ともに「友人・知人に口頭で伝えた」が男性で35.0%、女性で42.4%と最も多くなっている。 また、共有方法について注目すべきは、「mixiなどのSNSの日記で紹介した」で男性が4.9%であるのに対し、女性は10.6%と倍以上の回答率となっていることで、「女性」「動画」「SNS」という3つの相性が良いのではないかと考えられる。
本調査では、利用経験、利用頻度、そして情報共有という3つの視点から男女間の差異を分析したが、動画共有サイトの利用経験や頻度に関しては、男性の方が高い水準にあるものの、動画の投稿や情報共有といった"情報発信力”においては女性の方が強い傾向にあるということがわかった。
本調査は、業界の全般的な調査となっております。
あくまでも指標となるものですので、参考データとしてご活用下さい。
業種や取り扱っている商品、またユーザーの属性によっても調査結果は大きく異なると考えられます。
より詳細な業界動向や、ターゲット層に合わせたリサーチにご興味をお持ちの方は、
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サンプル数 :500
調査期間 :2007年11月05日〜2007年11月07日
調査方法 :インターネットリサーチ
調査機関 :株式会社ボーダーズ
対象者 :16歳〜59歳までの男女
割付 :男女50%の均等割付
本調査結果の単純集計を無料でご提供させていただきます。
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