編集部注:今回のWindows Phone 7プレビューは、前編、中編、後編に分けてシリーズ化し、基本的な部分から細かい機能に到るまでWindows Phone 7を詳しくプレビューしていく。本稿はその中編である。
他の多くのスマートフォンと同じように、Windows Phone 7でも異なる電子メールアカウントやソーシャルネットワーキングサイトの連絡先情報を統合することができるが、現時点ではその範囲と機能はやや限られている。Windows Phone 7は連絡先情報を主にFacebook、Windows Live、Exchangeから引き継ぐ。デバイスにこれらのアカウントを設定すると、直ちにすべての情報を取り込むようになっており、既存の連絡先の情報だけを同期するなどのオプションは存在しない。すべてかゼロかのどちらかしかない。
これでいいという人もいるだろうが、何百人もの友達を登録しているFacebookアカウントを持っている人の連絡先リストは、かなりひどいものになってしまうだろう。確かに、文字インデックスか検索ボタンを使って特定の連絡先を探すことはできるが、われわれはもう少し連絡先をコントロールする手段があってもよいと感じた。
前編の記事でも簡単に触れたとおり、Peopleハブには友人のFacebookの近況アップデートがリアルタイムで表示され、望むなら簡単にコメントをすることもできる。自分の近況アップデートも、連絡先リストから自分の個人カードをタップするだけで簡単に行える。
これでソーシャルネットワークを利用するのは簡単になるが、Twitterが統合されていないことにがっかりする人も多いだろう。Twitterの機能が今後も提供されないのかは不明だが、現時点で分かっている範囲では、ローンチ時には利用できないようだ。また、Peopleハブに「Favorite(お気に入り)」カテゴリがあればさらによかった。最近使った項目のリストはそれほど役には立たないし、前回記事でも述べた理由から、スタート画面に多くの連絡先を設置するのは煩わしい。
Windows Phone 7はさまざまな形式の電子メールをサポートしており、これには標準的なPOP3/IMAPのメールアカウントや、当然ながらExchangeのアカウントも含まれる。多くの個人用アカウントの設定は簡単で、ログインIDとパスワードを設定するだけでよく、Gmailのアカウントは数秒で同期することができた。Outlookの設定には、サーバ名やドメインなどもう少し情報が必要だったが、こちらもまったく問題は生じなかった。
電子メールアプリケーションの見た目は驚くほどシンプルだが、その機能は充実している。メッセージは、全メッセージ、未読、フラグ付き、緊急の条件でフィルタリングでき、メッセージ中のテキストや各フィールド中のキーワードを検索する機能も備えている。また、メッセージの左側をタップし、下のごみ箱アイコンを押すだけで削除できるのも素晴らしい。こういった細かなことが人を感心させることもある。
電子メールの同期間隔は、手動からメッセージが届くごとまで、さまざまに設定できる。メッセージはすぐに届くことが多かったが、試用中に遅延したことも何度かあった。このほかにもいくつかの問題にも悩まされた。
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