編集部注:今回のWindows Phone 7プレビューは、前編、中編、後編に分けてシリーズ化し、基本的な部分から細かい機能に到るまでWindows Phone 7を詳しくプレビューしていく。本稿はその後編である。
引き続き、Windows Phone 7のプレビューをお届けする。今回は、音楽や動画、写真、ウェブブラウジングなど、このプラットフォームが提供すべき、より娯楽性の高い機能に焦点を当てる。ユーザーインターフェースや中心的な機能については、前編および中編を参照して頂きたい。
最近のスマートフォンではモバイルウェブが重要な要素となっているが、幸運なことに、Windows Phone 7は比較的よいブラウジング体験を提供しており、Windows Mobileよりはるかに改善されている。ブラウザであるInternet Explorerは最大6つのウィンドウをサポートしており、開いているすべてのページをサムネール表示することが可能で、簡単に別のページに移動できるようになっている。サイトをブックマークすることも可能で、望むなら簡単にアクセスできるよう、スタート画面にウェブページを設置することもできる。
読み込み時間は比較的高速だ。米CNETの通常のトップページはAT&Tの3Gネットワークでは18秒で表示できたし、CNNとESPNのモバイル用サイトはそれぞれ8秒と7秒で読み込むことができた。設定メニューでは、ブラウザにモバイル用サイトを表示するか、デスクトップ用サイトを表示するかを選ぶことができる。前者を選択した場合、ブラウザはほとんどの場合モバイル用のページを判別して読み込むことができたが、失敗したケースもあった。例えば、米CNETのモバイル用サイトは読み込めたが、New York Timesではデスクトップ用サイトが表示された。
拡大はつまんだ指を離す動作か、スクリーンのダブルタップで行うことができる。どちらの操作もスムーズできびきびしているが、テキストと画像の再レンダリングには若干の遅れがある。その他に利用できるツールや設定には、キーワード検索、リンクを共有する機能、Bingによるお勧めページの表示などがある。
次は悪いニュースだ。現時点ではFlash、Silverlight、HTML5はサポートされておらず、Windows Phone 7は何歩か前進してはいるものの、ライバルに比べれば何歩も遅れているとも言える。AdobeはMobile World Conbressで、このブラウザにFlashを対応させるようMicrosoftと協調していると発言しているものの、クリスマス商戦の発売までには間に合わなさそうだ。
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