CIOにとっての2012年とは--困難な決断を迫られる1年に

Steve Ranger (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子2012年02月14日 07時30分

 2012年は最高情報責任者(CIO)にとって、困難な決断を迫られる年となるだろう。そこでTechRepublicは、CIOを支援するためのCIO Insightsブログを新たにスタートさせた。

 新たにスタートしたCIO Insightsブログへようこそ。本ブログでは、業務の効率を最大限に高める新テクノロジを選定する際の、あるいはITの価値を取締役会で説明する方法を検討する際の意思決定といった、IT部門のリーダーが直面するさまざまな話題を採り上げていくつもりだ。

 CIO Insightsブログでは、他では見られないレポートとともに、CIOやITリーダーの実体験に基づいた情報も公開していく予定だ。また本ブログでは、IT部門のリーダーが重視する問題についてアンケートをとるCIO Juryという企画も予定している。さらに、ビジネス畑の読者のために、難解なIT用語を用いずに複雑な技術コンセプトを説明するCheat Sheetsも掲載していく。ちなみに、CIO JuryとCheat Sheetsについては、TechRepublicの姉妹サイトであるsilicon.comで好評を博していた企画だ。

 2012年はCIOにとって、他の上級幹部の誰よりも大きな変化に直面する年となるだろう。つまりCIOは今年、それら大きな変化に対して適切な意思決定を行っていく必要に迫られるはずだ。そういった変化が引き起こされる過程をいくつか挙げてみよう。

  • コンシューマライゼーションの普及が進み、私物のIT機器で仕事を行う文化が浸透することで、すべての従業員が自らのことをITの専門家だと考えるようになるため、自社システムへのアクセスに使用する機器をいかにして統制していくのか、CIOはその手腕が問われることになる。
  • クラウドコンピューティングの普及が進むことで、自らの裁量で大量のサーバを取り仕切るという時代は終わりを迎えるだろう。その結果、中核となるインフラを統制するCIOの権限はかつてないほどに低下するはずだ。
  • IT予算の抑制が続く(大きく削減されないだけでも幸運と言えるかもしれない)一方で、CIOは最高経営責任者(CEO)に対して、ITが企業収益の向上をもたらすという主張を証明してみせる必要に迫られる。

 こういった過程(他にもたくさんある)すべてのなかで、今までのCIOの仕事にあった確実性というものが、カヌート王の砂の城のように押し流されてしまうわけである。またCIO自身も押し流されてしまわないようにするために、2012年は自らの役割を明確化し、IT部門および組織全体の成功への道を支援するための方法についての大きな決断を下す必要がある。例えば、ハードウェアが仮想化され、ソフトウェアがクラウド上に配置され、従業員が私物のIT機器を仕事で使用するようになった時、CIOはどのようにして自らの仕事を遂行し、自らの存在感をアピールしていけばよいのだろうか?

 こういったことに対するあなたの考えはどのようなものだろうか?CIOにとって何が最優先となるだろうか?2012年には何に力を注ぐべきだろうか?

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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