職場のストレスレベルが高まり、先の見えない経済状況が続くなか、企業は従業員の新規雇用や昇進可否を判断する際に、「心の知能指数」(EQ:Emotional Intelligence Quotient)というものにより重点を置くようになってきている。
職場における人員の削減が進み、ストレスレベルが高まり、経済状況もますます不確実なものとなっていくなかで、企業が従業員を評価する際の目の付けどころが変わりつつある。CareerBuilder.comの調査によると、採用担当マネージャーの34%が、景気後退後において新規雇用や昇進可否を判断する際にEQを重んじるようになったと回答したという。また、71%は従業員のIQよりもEQを重視していると回答している。
EQとは、自己の感情を統制したり、相手の感情を感じ取り、理解したうえで的確に反応したり、人間関係を構築したりする能力を数値化するための指標である。本記事で紹介している調査は、CareerBuilder.comの依頼を受け、Harris Interactive(c)が米国内で実施したものである。この全国オンライン調査は、2600人を超える採用担当マネージャーと人事担当者を対象として、2011年5月19日から6月8日までの間に行われたものである。調査の結果、職を手に入れるうえで、あるいはキャリアを進展させるうえで、EQが重要な役割を果たすということが明らかになったのである。
IQの高さよりもEQが重要である理由について、雇用者は以下のように回答している(重要度の高い順に並べている)。
人事担当マネージャーや採用担当マネージャーは、入社を希望する人材や従業員のさまざまな振る舞いや態度を観察することで彼らのEQを評価している。多くのマネージャーが評価項目として挙げているのは以下のような振る舞いや態度である。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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