マイクロソフト、オープンソースのクラウド基盤「OpenStack」に「Hyper-V」統合へ

文:Mary Jo Foley(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:末岡洋子2010年10月26日 16時30分

 Rackspaceと米航空宇宙局(NASA)が2010年7月に開始し、その後参加企業が増えているオープンソースのクラウドコンピューティングプラットフォーム「OpenStack」プロジェクトが、Microsoftからの支持を受けることになった。

provide integration and support of Windows Server 2008 R2 Hyper-V to the OpenStack

 Microsoft関係者は米国時間10月22日、「Windows Server 2008 R2」の「Hyper-V」とOpenStackとの「統合とサポート」でCloud.comと提携することを明らかにした。Cloud.comは、OpenStackに貢献している参加企業の1社だ。

 この提携は、Microsoftが展開している相互運用性にフォーカスした提携と同じようなものとなる。Microsoftはこれまで、自分たちがアーキテクチャ面での技術ガイダンスを(場合によっては資金面での支援も)提供し、パートナーがコード開発を行うという形で、自社「Windows Azure」プラットフォーム上でJava、PHP、Eclipseをサポートしている。Microsoft関係者によると、Cloud.comがコードを開発した後、そのコードはOpenStackのウェブサイト上で公開するという。

 OpenStackプラットフォームにはすでに仮想技術が含まれている。Cloud.comが開発中のコードを利用して、OpenStackプラットフォームとMicrosoftのサーバ/仮想製品とが統合可能になる。

 OpenStackプロジェクトは10月21日、ComputeとStorageプラットフォームの「Austin」リリースを発表した。このリリースでは、ハイパーバイザーで「Xen」「KVM」「QEMU」「User Mode Linux Support」のサポートが加わっている。

 Rackspaceは先に、自社のクラウドプラットフォームの顧客向けに、Windowsと「Visual Studio」の統合技術の提供を開始している。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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