Appleが米国時間10月20日に行った発表を受け、一部のWindowsユーザーがMicrosoftに対し、同社もAppleのようなWindows向けのアプリケーションストアを作るべきだと主張している。
おそらく、Microsoftはアプリケーションストアの準備を進めているだろう。2010年6月頃にリークした「Windows 8」のスライドを覚えている人もいるだろう。このスライドはWindows 8の初期段階のコンセプトスライドで、Microsoftがハードウェアパートナー用に作成したといわれている(だがMicrosoftは現在でも、このスライドが本物かどうかについてコメントしていない)。
スライドでは、Windows 8が主にターゲットとするフォームファクタの1つとしてスレートが挙がっていた。MicrosoftはWindows 8の出荷と同時に、1つかそれ以上のアプリケーションストアを用意する予定だ(各OEMメーカーが自社ブランドのアプリケーションストアを持ち、Microsoft経由で構成・保守される可能性がある)。
では、Windowsアプリケーションストアではどのような種類のアプリケーションが提供されるのだろうか?多分、有料のアプリケーションから、低価格あるいは無料のウェブアプリケーション、ゲーム、ユーティリティなど、さまざまだろう。
だが、筆者はWindowsアプリケーションはある問題に直面すると予想している。MicrosoftはOEMに対し、画面サイズに制限を設ける(約4インチ)ことでWindows Phone OSベースのスレートやタブレットの開発を妨げている。つまり、Windows Phone OSベースのスレートは登場しないということになる(少なくとも、当分の間は)。となると、開発者が「Windows Phone 7」向けに作成するアプリケーションに、Windows 7/8ベースのスレートやタブレットと後方互換性があるのだろうか?
この潜在的な問題を回避するための方法はある。MicrosoftはWindows 8になんらかのハイパーバイザ仮想技術を組み込む計画で、これが将来、Windowsに付きまとう後方互換性問題を解決してくれるかもしれないのだ。もしそうであれば、Windows Phone版の「Angry Birds」--もし実際に実現すればの話だが--がWindows 8スレートでそのまま動くことになるかもしれない。なかなか興味深い話だ。
もちろん、もう1つの悩みの種は、Windows 8のローンチが2012年と予想されていることだ(ここでも、Microsoftは公式には時期を明らかにしていない。多くが2012年で一致しているだけだ)。それまでには、間違いなくAppleのMacアプリケーションストアにはたくさんのアプリが並び、「iPad」ユーザー数も膨れ上がっていることだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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