Microsoftは米国時間9月4日、「Windows Server 2012」をリリースし、同製品の製造工程向けリリース(RTM)版をテストおよび購入目的の顧客向けに米国太平洋時間午前8時/米国東部標準時間午前11時より公開した。
リリースの一環として、Microsoft関係者は同製品に含まれる約300の新機能の一部についてデモをウェブキャストで公開している。しかし、リリースに際しての包括的なメッセージは、Windows Server 2012の本質はWindows Server 2012に搭載されたさまざまな新機能ではない、ということだ。その本質は、Windows Server 2012がMicrosoftの「クラウドOS」というビジョンおよび戦略の鍵となる一部分だということである。クラウドOSでは、何が「OS」を構成するのか、という概念そのものが変化している。
Microsoftの幹部陣はこの数年間、クラウドに対する同社のアプローチを説明する最良の方法を考え出すのに苦労している。「ソフトウェアプラスサービス」は「We're all in」に置き換えられ、その後、それもMicrosoftのパブリック/プライベート/ハイブリッドというメッセージに置き換えられた。
2012年夏、Worldwide Partner Conference(WPC)が開催された頃から、Microsoftは同社のメッセージに修正を加えている。最新のメッセージは、パブリック(「Windows Azure」)とプライベート(「Windows Server」)、およびホステッド(パートナーがホストするWindows Server)がMicrosoftの「クラウドOS」を構成する3つの要素である、というものだ。
Windows Serverおよびマネジメントマーケティングチーム担当コーポレートバイスプレジデントであるMichael Park氏は、「われわれのクラウドOSプラットフォームは、これら要素すべての間で不変である。そして、Windows Server 2012はクラウドから作り上げられた」と述べた。
Microsoft関係者は、同社がWindows Server 2012の最初のパブリックテストビルドをリリースした2011年9月以降、Windows Server 2012がWindows Azureのコンセプトやコンポーネントを組み込んでいるという概念を強調してきた。
Microsoftは2012年夏以降、ServerとAzureのコンポーネントの命名法により整合性を持たせるようになり、Serverの「Active Directory」をミラーリングする「Active Directory for Azure」の実装をロールアウトした。Microsoftは6月、それを一歩先に推し進めて、ホステッド仮想マシンのようなAzure独自のテクノロジの一部をWindows Serverにもたらし、クラウドOSを構成する3つの要素の間の共通性を高めた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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