2012年6月、Microsoftの新しいメールクライアントとされる「Newmail」に関する情報がリークしたことがあった。LiveSide.netはこれを「Metroスタイルの『Hotmail』」と表現していた。
Microsoftは米国時間7月31日、この新しいクライアントのプレビュー版を公開した。正式名称は「Outlook.com」である。
MicrosoftはOutlook.comを、Hotmailと「Exchange」からの機能を備えた新しいフリーメールサービスであるとして宣伝している。Outlook.comは、個人/一般ユーザー向けに設計されている。Microsoftは引き続き、Outlookを同社の企業向け電子メールクライアントとして位置付けている。Outlook.comは「Windows」および「Office」に統合され、Twitter、Facebook、Gmail、LinkedInのコンタクトを利用することができる。この新しいメールクライアントには、Metroスタイルのルックアンドフィールが提供されている。また、表示される広告とその表示場所について、ユーザーがよりきめ細かく制御できるようになっている。
Hotmailチームが同サービスに対してますます定期的に実施していた機能アップデートをこれまで把握してきたユーザーならば、Outlook.comの機能はなじみ深いものとなる。Outlook.comでは、添付された写真のプレビュー表示、不要なメッセージの一括削除、「グレーな」(ジャンク)メールのより簡単な選別、Microsoftの「Office Web Apps」(「Word」「Excel」「PowerPoint」「OneNote」のウェブ版)へのメール内からのアクセスが可能である。
Microsoftは、Outlook.comの新規ユーザーに、「SkyDrive」を介して7Gバイトの無料クラウドストレージを提供する。MicrosoftはHotmailの場合と同様に、Outlook.comユーザーが添付ファイルの送信を控えるように促すつもりである。送信する代わりに、ファイルや写真などのコンテンツをクラウドに保存し、電子メールメッセージ内の「スマートなレイアウト」によって、リンク/ダウンロードによって得られるものが受信者にわかるようにすることに重点を置いている。
Microsoftは、Outlook.comがいつテスト段階を終えるかについてはコメントしていない。31日の時点ではプレビュー版が提供されている。@hotmail.comまたは@live.comのメールアドレスを既に持っており、@outlook.comに移行したいユーザーは、オプションメニューの「Upgrade to Outlook.com」をクリックすればよい。これらのアドレスを伴った既存のMicrosoftの一般ユーザー用メールアカウントを持っていないユーザーは、www.outlook.comで@outlook.comの新規メールアドレスを取得することができる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」