Eコマースに関する調査--約15%のユーザーは10万円以上の高額ショッピングを経験済み - (page 2)

Webマーケティングガイド2008年12月08日 08時00分

Q3.「最も高かった金額」と「最も安かった金額」

 Q2でオンラインショッピングを利用したことがあると回答した285人に対して、今までに購入した商品の中で「最も高かった金額」と「最も安かった金額」を尋ねた。その結果、「最も高かった金額」では「1万円以上〜3万円未満」が最も多く34.4%、次いで「5000円以上〜1万円未満」の16.8%が続いており、Eコマースにおける上限金額はおおよそこの辺りであることが伺える。

 ただし、「5万円以上〜10万円未満」は13.7%、そして「10万円以上」と回答したユーザーも14.4%存在している点には注目する必要がある。

 「ネットユーザーに拡がるクロスメディア消費の正体とは!?」でも触れたように、現代のユーザーは単一のメディアではなく、実際に商品を見に行き手に取ったり金額を比較したりと、購入までに複数のメディアに接触していることが多い。約15%のユーザーが10万円以上の高額ショッピングをオンライン上でしたことのある背景には、こういった事実が隠されているのではないかと考えられる。

 「ネットでは高額な商品は売れない。実物を見てみないと…」

 といった声をよく耳にするが、各メディアに適切な役割を与えてあげることでウェブだけでなく全体としての可能性が高まっていくのではないかと考えられる。

 また、この結果を職業別にみると、「SE・IT・エンジニア」といった技術系の職種ほど高額ショッピングをする傾向にあり、50%以上のユーザーが5万円以上の買い物をしていることがわかった。その他には、「営業」や「企画・事務」といった職種も比較的高い傾向にある。逆に、「主婦」や「学生」は高額ショッピングを少なくともウェブ上ではしない傾向にあるようだ。「最も安かった金額」は、「1000円未満」が50.2%で最も多く、次いで「1000円以上〜5000円未満」の42.5%が続いている。

 商品ジャンルや原価率、そして顧客単価などによっても異なるが、オンラインショッピング大手のアマゾンジャパンは1500円以上の買い物をすると初めて送料無料の特典が受けられるが、1000円未満の購入者が半数以上も存在している点からは、欲しい商品があれば送料など考えずに行動するユーザーも多く存在しているのではないかと考えられる。(送料についてはサイトによって異なる)

最も高かった金額
最も高かった金額(職業別)
最も安かった金額

 次回は、この結果をデバイスや収入、そして可処分所得などとクロス集計しEコマースユーザーの実態を明らかにしたいと思う。

 本調査結果の単純集計を無料でご提供させていただきます。アンケート回収データ・クロス集計サービス・レポートは有料にてご購入いただけます。調査や有料サービスをご検討の方はお気軽にお問合わせください。

 本調査はモバイルインターネットリサーチを使ったものです。あくまでも指標や参考データとしてご活用下さい。業種や取り扱っている商品、またユーザーの属性によっても調査結果は大きく異なると考えられます。より詳細な業界動向や、ターゲット層に合わせたリサーチにご興味をお持ちの方は、リサーチアウトソーシングサービスをご活用ください。

調査対象:20歳から49歳のモバイルユーザー350人
調査期間:2008年11月28日から2008年12月1日
調査方法:モバイルリサーチ
調査機関:ネットエイジア

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