Webマーケティングガイドでは、インターネット調査会社のボーダーズと共同調査のもと、変化するソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の利用に関する調査を行った。
前回のSNSの利用と現状に関する調査では、SNSの利用率やPC・携帯電話からのアクセス方法について調査し、10代の40%弱が携帯電話からもSNSサイトへアクセスしており、年代でSNSへのアクセス方法が異なることが分かった。
今回の調査では、SNSの取り組みへの変化やSNSの利用率が減少した理由等について調査した。
≪調査結果サマリー≫
今回の調査対象者は15歳〜39歳までの男女500人。10代が20%、20代が40%、30代が40%の割付で行った。
Q1.SNSの取り組みへの変化
前回のSNSの利用と現状に関する調査のQ1でSNSを利用したことがあると回答したユーザー277人に対して、SNSを始めた当初と現在で、SNSの取り組みについて何かしらの変化があったかを尋ねたところ、情報受信にあたる「コミュニティ数」や「友人とのコミュニケーション」、「SNSを見る習慣」は以前よりも増えていた。一方、情報発信にあたる「日記を書く内容への力の入れ具合」や「日記を書く回数」については、約70%以上のユーザーが「若干減った/常に減った」と回答していることが分かった。
SNSが本格的に日本で広まったのは2004年前後からであるが、ブームの時期を越え、現在は定着期に入ったのではないかと考えられる。
Q2.SNSの取り組みが減少した理由
Q1の各項目の中で、「若干減った/常に減った」と回答したユーザー216名に対して、減少した理由を尋ねたところ、「時間がないから」が50.9%と半数以上おり、次いで「飽きたから」が46.8%、「SNS上の人間関係が面倒だから」が27.8%と続いた。以前に実施したSNSの利用実態に関する調査で減少した理由について、「時間がないから」が63.2%、「飽きたから」が26.3%だったにも関わらず、今回の調査では、「飽きたから」が46.6%と20ポイント弱上昇しており、SNSに対するユーザーの興味度がやや低くなってきていることが伺える。
このQ2を男女別で見た場合、女性は「時間がないから」が53.9%で、男性では「飽きたから」が53.5%で男女によってSNSの利用の減少理由が異なることが分かった。また、「SNS上の人間関係が面倒だから」は10代から30代の広い範囲において、男女共に同じ程度という結果になった。
今回の調査結果で、女性は時間の自由がきけばSNSを今後も利用していく可能性が高いが、男性はSNSの利用に飽きを感じていることが分かり、男女でSNSの利用意識に違いがあることが伺える。また、2008年4月に上陸したFacebookについても、男性は36%、女性は70%以上で3分の2が女性ユーザーであることが発表されており、その他世界のSNSは男性ユーザーより女性ユーザーが多い傾向にあるようだ。
[参照:Facebookの2/3は女性だった(とその他の統計)(Tech Crunch)][参照:Facebookに限らずSNSは女性ユーザが多い(ことが多い)(Ko-Jiの「一秒後は未来」) ]
このような世界のSNSの男女比率を考慮すると、今後、mixiを始めとした日本のSNSも女性ユーザーの割合が高まっていく傾向にあるのではないか。
次回は海外SNSの認知や利用について、性年代別にニーズを探っていく。
本調査は、ボーダーズが保有するリサーチ会員に対して行った調査となっております。あくまでも指標となるものですので、参考データとしてご活用下さい。業種や取り扱っている商品、またユーザーの属性によっても調査結果は大きく異なると考えられます。より詳細な業界動向や、ターゲット層に合わせたリサーチにご興味をお持ちの方は、リサーチアウトソーシングサービスをご活用ください。
より詳細な業界動向や、ターゲット層に合わせたリサーチにご興味をお持ちの方は、 リサーチアウトソーシングサービスをご活用ください。
調査対象者:15歳〜39歳の男女
サンプル数:500
調査期間:2008年5月22日〜2008年5月27日
調査方法:インターネットリサーチ
調査機関:ボーダーズ
本調査結果の単純集計を無料でご提供させていただきます。アンケート回収データ・クロス集計サービス・レポートは有料にてご購入いただけます。 調査や有料サービスをご検討の方はお気軽にお問合わせください。
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