通勤途中にモバイル、オフィスでパソコン、帰宅途中にモバイル、家でネットサーフィン。1日のうちどのくらいの時間インターネット環境を利用しているのでしょうか?その数値を試算するだけでもぞっとしますが、考えてみると、インターネットはもはや情報を得るだけではなく、ブログで自分の日記・意見を主張したり、mixiに代表されるSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)に参加したり、ユーザーにとっては手段から習慣へと定着しつつあります。
手段から習慣への変化は「新サービスが生まれ、爆発的に普及し、定着する」という流れで、このサイクルを獲得するのは簡単なようで実は至難の業だったりします。
そんな中、急速にインターネットユーザーの習慣になったものが、動画ではないでしょうか?
なぜ、動画か急速に普及したのか、その背景から動画を用いたビジネスの可能性を探ってみたいと思います。
こんな流れで、当たり前のように動画を楽しめる環境は整いました。
当たり前のことですが、GyaoもYoutubeもYahoo!も、無料ではありますが、慈善事業ではありません。ユーザーが動画を無料で閲覧するためには、一部課金収益や広告収益など、いくつかの収益源の確保に迫られているのも事実です。
動画の広告といえば、TVCMで放映されているものを、ウェブでも放映しているケースが多く見受けられます。これはこれで、ユーザーとの同一クリエイティブによる接触ポイントを増やすという意味では効果的なのかもしれません。現に、朝晩と土日意外はTVに接触できない環境にいる私のようなユーザーにとっては、なおさらでしょう。
ただ、もう少しユーザー目線に立ってみると、動画視聴という目的のために待機しているユーザーのシチュエーションに即したクリエイティブを独自で作成することをオススメします。難しく考えることも無く、テキストテロップひとつでも挿入することにより、ユーザーの反応も違ってきます。なぜなら、動画を視聴する際に、ユーザーはパソコンと向き合っているからです。
他にもバイラルCMやティザープロモーションに動画を用いる事例もいくつか出始めていますが、それはもう少し事例が出てからコメントさせていただきたいと思います。
松本晃宏(セプテーニ・ブロードキャスティング)
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