ノークリサーチは6月7日、2006年度(2006年4月〜2007年3月)の国内PCサーバ出荷状況の調査結果を発表した。
同調査によれば、2006年度の出荷台数は55万220台で、対前年比5.8%の成長。上期(2006年4〜9月)はNECとHPの2社が獲得した大型案件で市場が伸びたが、下期(2006年10月〜2007年3月)には大幅な成長鈍化が見られた。金額ベースでは、価格の2極化が影響し、成長は横ばいとなった。
メーカー別では、NECが28.1%とシェアを拡大。2位には21.4%でHPがつけた。NECは、公共系で受注した大型案件が引っ張り、中堅中小企業市場でも手堅くシェアをまとめた。2番手のHPは、流通業での数千台規模の大型案件に加え、ラック販売でも業績を伸ばした。
一方、一時は急成長を見せてトップをうかがうところまできたデルは絶不調。大型案件で後れを取り、得意の中小規模市場でも存在感を見せられなかった。富士通、IBMは引き離され、富士通はフラット、IBMは前年比マイナスの実績だった。
2007年の予測として同社は、2007年度トータルで54万8000台、対前年比はマイナス0.4%になると見通している。
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