今回のテーマは「ETCサービスの利用状況と利用意向に関する調査」。
ETC設置の料金所が増える中、ETCサービスの利用実態や望まれるETCサービスについて調査した。
今回の調査は3月30日〜4月1日で行い、全国の車を所有する1091人の男女(20歳代19.98%、30歳代19.89%、40歳代20.07%、50歳代19.89%、60歳代以上20.16%)から回答を得た。
ETCサービスを利用している人は、全体の46.20%に上っているという結果となった。
ETC車載器を購入した理由としては、時間の節約につながるという回答が最も多く6割以上、時間帯割引を挙げた人が約4割となっている。一方、使ってみて実際に感じているメリットも購入理由とほぼ同様の順位となっている。年代別で感じるメリットをみると、他の年代に比べ、20代では時間帯割引が時間の節約を上回っており、若年層の価格への敏感さが明らかになった。
一方、ETCサービスを利用していない人の理由としては「ETC車載器の値段の高さ」が40.72%、「ETCの金額的メリットがよくわからない」が23.68%となっており、今後のさらなる普及のためには金額の安さが鍵となる。
ETCサービス利用のメリットとして考えられる割引制度に関しては、ETCサービスを利用している人の9割以上がその存在を知っており、早朝夜間割引、深夜割引、マイレージサービス、通勤割引など広く知られていることが明らかになった。しかし、複数の制度が適用されるケースなどといった詳細な内容については十分に理解されていないことも明らかとなった。
今後のETCサービスに対しての要望を、割引制度認知者に尋ねたところ、各道路会社によって異なるサービスの統一や高速道路以外でのポイントの利用、前払い制度の復活など金銭的なメリットよりもわかりやすい割引制度を挙げた人が最も多く、6割以上を占めた。 ETCサービスの今後の更なる普及のための鍵は、経済的なメリットが訴求できるかどうかにかかっているといえそうで、そのためにも割引制度の簡素化を初めとした「わかりやすさ」が求められているといえるだろう。
本調査は、gooリサーチのユーザーを対象に実施しております。対象とするユーザーの属性によっては調査結果は大きく異なる可能性があります。
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