Intelは、2008年春に「Atom」プロセッサを最初にリリースして以来となる最大のリニューアルを、まもなく発表する予定である。また、各PCメーカーは、2010年1月に開催される「Consumer Electronics Show(CES)」より前に発売されるネットブックの新モデルなども用意して、準備を整えている。
ネットブックは、ノートPCの安価な代替手段として人気を博してきた。時にはわずか250ドルで購入可能であり、Verizonなどの携帯電話キャリアと2年契約を結べば、100ドル未満で購入できることもある。
新たなネットブックには、「Pine Trail」の開発コード名が付されたIntelのAtomプロセッサ最新モデルが搭載される予定だ。以前は別のチップで提供されていたグラフィックス機能が、Intelで初となるCPU内部への実装が果たされている点は、同モデルで大きな転換点を迎えた設計となっている。これは消費者にとって何を意味するのであろうか?IntelのエグゼクティブバイスプレジデントであるSean Maloney氏は、このほど米CNETのインタビューに対して「バッテリ寿命が向上する。だが、何よりもパフォーマンスの向上が挙げられる」と答えている。
ネットブックのラインアップが刷新される証拠は、すでにHewlett-Packard(HP)が、人気のある「Mini 5101」ネットブックのダイレクト販売モデルの提供を、同社ウェブサイト上で中止しており、新モデルの販売に備えていると説明している点に見出すことができる。
さらに、Dellも準備を整えている。Dellの広報担当は米国時間11月23日、「Pine Trailとして知られるIntelのAtom次世代プラットフォームがベースとなる製品を、Dellが提供することに期待していてほしい」と語った。Acer、ASUSTeK Computer、東芝、MSIなど、現在ネットブックを販売している主要ベンダーは、すべてともにラインアップを刷新してくると見られている。
これまでにもIntelは、Pine TrailのAtomが今四半期中に出荷される予定であると語っており、2010年以降は統合が1つの大きなテーマに掲げられることを明らかにしてきた。メインストリームノートPC向けプロセッサとなる「Arrandale Core i」シリーズは、2010年前半のリリースが計画されており、グラフィックスチップ(GPU)をCPUに統合するとされている。将来的にはAtomプロセッサでも、さらなる統合が進められる方針が打ち出されている。
Pine TrailのAtomプロセッサの第1弾モデルには、「N450」とうわさされる1.66GHzのバージョンが登場するとの予測が出されている。また、続く「N470」として、より高速な1.83GHzのバージョンもリリースされる予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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