ワコム、指先でのマルチタッチ操作に対応したペンタブレット「Bamboo」に新製品

新澤公介(編集部)2009年09月25日 12時34分

 ワコムは9月24日、個人向けペンタブレット「Bamboo」シリーズに、指先で操作できるマルチタッチ機能を搭載した新製品を発表した。10月3日より販売を開始する。

 新製品は、デザイナーなどグラフィックを多用するユーザー向けの「Bamboo Fun Pen&Touch」、同製品にガイドブックを付属した「Bamboo Art Master Pen&Touch」、一般ユーザー向けの「Bamboo Pen&Touch」、指先での操作のみに対応する「Bamboo Touch」の4製品。

 ワコムの代表取締役社長である山田正彦氏は、新たに搭載されたタッチ機能について、「タッチというのは、ただの機能というだけでなく、人間にとって、感受性や創造性、生産性に関わる非常に大事な行為である。直接触れるという行為が、直感的にクリエイティブな機能を果たしている」と説明した。

 新製品では、これまでのタッチペンに加えて、指先での操作が可能になった。クリックやドラッグ、スクロール、画像の拡大や縮小、回転などの操作を2本の指で直感的に行えるという。また、Bamboo FunおよびBamboo Art Masterには、「Adobe Photoshop Elements 7」や「LoiLoScope plus for Wacom」など5つのソフトウェアが付属されており、写真の加工や動画の編集ができる。撮影した動画は、サムネイルで表示され、使いたい部分の切り取りや文字の書き込み、タイムラインでの編集が可能になった。

  • Windows 7やVistaの「手書きメモ」機能、Office2007の「デジタルインク」機能を使ってドキュメントファイルなどに直接手書きの文字を書き込める

 このほか、オフィスでの利用を想定したデモンストレーションでは、WordやPowerPointなどのファイルに直接タッチペンで書き込むなどの実演が披露された。

 対応OSは、Microsoft Windows 7およびVista、XPの日本語版(64ビット版)と、Mac OS X 10.4以降となる。Bamboo Funはシルバーとホワイトの2色で、入力エリアが幅147.2mm×奥行き92mmのSmallサイズと、幅216.48mm×奥行き137mmのMediumサイズから選択可能。Bamboo Art Master Pen&Touchはシルバー1色でMediumサイズのみ。Bamboo Pen&TouchはMediumサイズ、Bamboo Touchは幅125mm×奥行き85mmで各ブラック1色となっている。

 価格はオープンだが、ワコムストアでは、Bamboo FunのSmallサイズが1万2980円、同Mediumサイズが1万9980円、Bamboo Art Masterが2万980円、Bamboo Pen&Touchが9980円、Bamboo Touchが6980円となっている。

  • 「Bamboo Pen&Touch」(左)、「Bamboo Touch」(右)

  • 「Bamboo Fun Pen&Touch」

  • 「Bamboo Art Master Pen&Touch」

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