もちろん、「Xbox LIVE」関連の数々の新発表なしでは、MicrosoftのE3でのプレスカンファレンスは終了しない。Schappert氏は、Xbox LIVEを変わらず支持し続けるユーザーを失望させることがないように、Microsoftが、同サービスで一連の改善を図るべく、努力を払っている点を明らかにした。
まず最初に、Schappert氏は、新たなLast.fmとのパートナーシップ締結を発表し、Xbox LIVEのメンバーには、何百万曲もの楽曲が提供されることになると述べた。「Xbox LIVE Gold」の会員であれば、この新たなサービスを無料で利用可能となる。他の料金体系のユーザーに対しては、新サービスに、どれほどの利用料金が課されるのか、特に言及されることはなかった(編集部注:Last.fmは、CNET Newsも傘下にあるCBS Interactiveが所有している)。
次に、Xbox LIVEのユーザーは、コンソールから、「Facebook」および「Twitter」へとアクセス可能になる。Xbox LIVEを通じて、Facebook上の友人と写真を共有したり、Xbox LIVEとFacebookの友だちリストを、同時にチェックしたりできるようになる。
Twitter向けの機能に関しては、Xbox LIVEのユーザーは、PCがなくても、コンソールからダイレクトに、つぶやきを投稿可能となる。
しかしながら、ビッグニュースは、いつもながら、最後に発表される。
Microsoftはついに、全身を用いて操作できる、運動を感知する新たなコントローラの発表を行った。「Project Natal」という開発コード名が付された新技術は、Xbox 360のコンソール本体の隣に設置され、ユーザーは、なんらハードウェアに触れることなく、ゲーム、映画、他のXbox対応メディアのコントロールが可能である。
ビデオプレゼンテーションの中では、プレイヤーが、ただ手を振ったり、上下に飛び跳ねたり、身体を用いて他の動きをするだけで、まったくコントローラに触ることなく、ゲームや映画のインタラクティブ操作を楽しんでいる様子が映し出された。
MicrosoftのXbox部門シニアバイスプレジデントであるDon Mattrick氏は、Natalが、すでに過去に販売されたモデルであれ、これから発売されるモデルであれ、あらゆるモデルのXboxに対応することを明らかにした。
この新技術が、インタラクティブメディアおよびエンターテインメント業界で受け入れられていることを印象づけるため、Mattrick氏は、映画監督のSteven Spielberg氏を、ステージ上に招いて、Natalについて語るようにリクエストした。
Spielberg氏は「これまで非常に重大な問題について、答えを探し求めてきた。それは、どうすれば、インタラクティブなエンターテインメントは、他の形態のエンターテインメントのように、もっと身近な存在となれるのだろうかという問題である」と語りかけた。「及び腰なあまり、ビデオゲームコントローラを手にすることができないでいる人々がまだ多くいる。(ビデオゲーム)業界の規模にもかかわらず、まだ60%の家庭がビデオコンソールを所有していない」(Spielberg氏)
Mattrick氏は、Natalが実際に3DV Systemsによるものなのか、社内開発したものなのか明らかにしなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス