ソニー(中鉢良治社長)は3月3日、広域・多拠点へのコンテンツ配信を可能にするデジタルサイネージサービスプラットフォーム「BEADS (Bilateral Electrical Advertisement Distribution System)」を開発したと発表した。
インターネット網を活用し、最大1万台のディスプレイへのセキュアなコンテンツ配信が可能なサービスプラットフォーム。流通業店舗や駅などの全国規模の拠点や大型商業施設に設置した多数のディスプレイに対して、一斉に映像情報を配信できる。ディスプレイごとに異なる情報を配信することも可能で、設置シーンに応じた情報配信が行える。
耐タンパ性のチップに電子証明書を搭載する「BEADSセキュリティドングル」を用いたセキュリティシステムにより、クライアント認証や改ざん検出、暗号鍵漏えい防止などの強固なセキュリティ機能を実現。インターネット上においても通信路暗号化を行うことにより、信頼性の高い配信サービスを提供できる。
さらに、「リアルマルチディスプレイ表示機能」により、高解像度で制作したFlashコンテンツデータの拡大を最小限に抑え、高精細な映像表現を実現。例えば、フルHD(1920×1080ドット)の大型ディスプレイを縦置きで3台並べた3240×1920ドットの3連スクリーンで、高精細な映像表現が可能。複数ディスプレイにおける再生タイミングを高精度に同期するので、ずれのないコンテンツ表示ができる。
同社では、08年度上期に、「BEADS」を採用したデジタルサイネージマネージド(運営受託)サービスを開始する予定。また、今春には、伊勢丹新宿店前地下通路で52インチディスプレイを27台、17インチを32台設置し、店舗情報などの配信を行う。
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