NTTコムなど、携帯と電子看板利用したサービスの効果を実証実験

 NTTコミュニケーションズ(NTTコム)と日本カーライフアシスト(JACLA)は3月1日から、携帯電話と連携した屋外広告サービス「サイネージ・サーキュレーション」の実証実験を開始する。

 実証実験の仕組みは、以下のようになっている。新作映画や音楽コンテンツとタイアップしたカラオケチェーンのイベント情報などを自動車教習所に設置した310ヵ所のデジタルサイネージ(電子看板)のディスプレイに流す。興味を持った消費者が携帯電話にアプリケーションをダウンロードすると、位置情報を参考に近くのカラオケチェーン店舗の情報が配信される。実際に店舗を訪れると、カラオケボックス内で新作映画や音楽の限定コンテンツを楽しむことができるという。

イメージ サイネージ・サーキュレーションの全体イメージ
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 屋外広告はウェブサイトなどに誘引することで、ある程度の効果測定は行われているが、最終的に消費者の行動まで結びついているかを把握できていなかった。今回の実証実験により、広告がどの程度見られているか、どのくらいの人が実際に店舗を訪れたか、広告をきっかけとした情報コンテンツの楽しみ方などを検証する。

 NTTコムはNTTサイバーコミュニケーション総合研究所と協力し、デジタルサイネージのシステム構築および保守、配信、運用サービスと携帯電話用アプリケーションの開発、運用を行う。JALCAは同社が展開する自動車教習所をネットワークとしたデジタルサイネージの管理と運用を担う。

 実施期間は3月1日〜15日。東京・江戸川区の葛西橋自動車教習所、東京・目黒区の日の丸自動車学校とビッグエコー秋葉原店および五反田店、カラオケパセラ上野本店にて実施する。

 この結果を踏まえ、今後は携帯電話とのさらなる連携をすすめるほか、効果測定の仕組みを共通プラットフォームとして構築し、訴求力を持った広告メディアとしての成長を目指すとしている。

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