日本ビクターは、利用者の前面に設置した2チャンネルフロント方式のスピーカーボックス1台で周囲への音漏れが少なく、マルチチャンネルスピーカーと同等のサラウンド音声を楽しめる技術を開発したと発表した。
開発したのは、「ニアスピーカー・サラウンド」と呼ばれる技術。すべてのマルチチャンネル信号に独自の処理を行い、利用者の耳元でマルチチャンネルサラウンド音場と同じになる「バイノーラル信号」に変換。左右の耳に入る、バイノーラル信号以外の余分な音声を取り除くと同時に独自の信号処理を加えることで、 1つのスピーカーでサラウンド音声が再現できるようにした。
新技術は従来のスピーカーよりも音漏れを約56%低減できるため、小さな音でも臨場感が再現が可能で、夜間でも近隣への音漏れを気にせずサラウンドが楽しめるという。
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