東芝は9月11日、片面からHD DVDとDVDを再生できる3層構造の再生専用ディスク(ROMディスク)を、メモリーテックと共同で開発したと発表した。
今回開発されたのは、1枚のディスクに2層のHD DVD(30Gバイト)と1層のDVD(4.7Gバイト)を形成した3層構造の再生専用ディスク。光ヘッドに近いDVD層を波長650ナノmの赤色レーザーで、遠いHD DVD層を波長405ナノmの青紫色レーザーで読み取ることができる。
さらに、今回開発した技術を用いることで、1枚のディスクに、2層のDVD(8.5Gバイト)と1層のHD DVD(15Gバイト)を形成することも可能となっている。ちなみに、3層構造のツインフォーマットディスクでもDVD層はDVD規格に適合しているため、市販のDVDプレーヤーで再生できるという。
3層構造の再生専用ディスクは、現在量産が開始されている2層HD DVDおよび2層構造ツインフォーマット用のHD DVD製造ラインに若干の装置とプロセスを追加することで製造できるため、市場への早期導入も可能だ。
両社は今後、安定したディスク量産プロセスを開発していくとともに、このディスク規格をDVDフォーラムに提案していく予定。さらに、国内外の映画会社やコンテンツプロバイダーに紹介を行い、新しい応用に向けた市場開拓を行っていくという。
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