クリエイティブ、「Zen Neeon 5GB」本体にウイルスが混入したのは2台

別井貴志(編集部)2005年09月01日 20時45分

 クリエイティブメディアは9月1日、デジタルオーディオプレーヤー「Creative Zen Neeon 5GB」の本体にワーム型ウイルス「W32.Wullik.B@mm」が混入している可能性のある問題(関連記事)について、最新情報を発表した。

 9月1日現在で、ウイルスが混入している可能性があるのは、出荷準備および7月下旬から製造して出荷された総数2900台のうち50台未満(1%未満)で、実際にウイルスの混入が確認されたのは2台あった。

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パープル、ブルー、オレンジ、レッド、シルバーのモデルに混入の可能性がある

 ワームが混入している可能性のあるプレーヤー本体のシリアル番号範囲は、S/N:M1PF1230528000001M〜S/N:M1PF1230533001680Qで、本体色がパープル、ブルー、オレンジ、レッド、シルバーのモデルだ。グリーン、ダークブルー、イエロー、ピンク、ブロンズのモデルは関係ない。

 ワームについて同社では、W32.Wullik.B@mmにPCが感染した場合は、Outlookのメールアドレスへワーム自身を送信しようとしするが、このワームは数年前にウイルス駆除ソフトウエア会社に確認されており、対策も施されているとしている。

 同社が調査した結果、現在判明している内容は以下のとおり。

  • Zen Neeonだけに使用している特定ラインでのパッキング作業工程において、2つのオフラインテストシステムでウイルスの混入が発生し、このテストシステムは特定の市場向けのZen Neeonのパッキングのための設定変更や機能テストを行う作業時にのみ使用された
  • このオフラインシステムへのウイルス混入は、作業指示が遵守されていない状態で使用されたUSBフラッシュメモリによる
  • 他のすべてのクリエイティブ製品については影響がないことをすでに確認済み
  • 障害のあるシステムは撤去されており、今後出荷されるCreative Zen Neeonに関しては問題が修正されたことを確認済み

 再発防止のための対策については、すべてのスタッフに対してテストと作業手順においてコンプライアンスの強化を徹底することで、作業上認められていないデバイスのテスティングシステムでの使用を排除する対策を実施したという。また、テスティングシステムと作業手順を遵守するモニタリングと検証のために品質監査の頻度を増やしていく計画だ。

 なお、顧客への対応としてフリーダイヤル(0120-350-970)の問い合わせ窓口を設置したほか、購入したZen Neeonが対象製品かどうかのチェック方法やワームの削除手順、ウイルス除去ソフトの案内などを説明した対応サポートページもある。

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