クリエイティブメディアのポータブルオーディオプレイヤーの一部に、ワーム型ウイルスが混入している可能性があることが8月26日、明らかになった。PCにつなぐだけでは感染しないが、当該ファイルをクリックして開くと感染する恐れがある。
問題となったのは同社が6月に発売した「Zen Neeon 5GB」のパープル、ブルー、オレンジ、レッド、シルバーモデル。グリーン、ダークブルー、イエロー、ピンク、ブロンズモデルにはウイルスは発見されていない。
問題が見つかった「Zen Neeon 5GB」
|
Zen Neeon本体にW32.Wullik.B@mmというウイルスが混入している可能性がある。W32.Wullik.B@mmは2003年11月に発見された比較的古いウイルスで、自分自身をOutlookのアドレス帳に登録されている連絡先全員に送信しようとする。シマンテックによると、ダメージは低いものの感染力の高いウイルスであるという。
本体内にある「winfile」というフォルダを開くことで感染する。クリエイティブメディアでは「ウイルス対策ソフトを入れているPCであれば自動的に発見するため問題はないが、そうでない場合はwinfileフォルダを削除してほしい」と呼びかけている。
今回のウイルスは、8月23日に日本のユーザーからメールで問い合わせがあったことで発覚した。Zen Neeonは海外の一部の国でも販売されているというが、現時点で問題が起きたという報告は受けていないという。
プレイヤー本体にウイルスが混入した経緯については現在調査中だが、マレーシアにある新たに製造を開始した工場で起きたといい、プレイヤーの最終パッキング作業工程の中で混入した可能性が高いという。このチェック機はネットワークに接続されていないオフラインの端末とのことだ。
ウイルスが混入している可能性があるのはシリアル番号がM1PF1230528000001M〜M1PF1230533001680Qの製品。現在日本国内にはこの番号の範囲内にあるものが約3700台出荷されているが、同社が調査したところウイルスが混入されている可能性があるのはこの約3700台のなかの5%以下であるという。クリエイティブメディアでは対象端末を回収するとともに、専用の問い合わせ窓口を設けて対応する。
【問い合わせ窓口】
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス