ソニーと東芝が、ソニーのテレビゲーム「プレイステーション2」(PS2)に使われているメインのチップに関する特許論争で提訴されていたことがわかった。
米のWisconsin Alumni Research Foundation (WARF)は、ウィスコンシン大学で働く研究者が取得した特許を管理するグループだが、このWARFの関係者が語ったところでは、同グループが先週、ウィスコンシン州マディソンの連邦地裁でこの訴訟を起こしたという。
具体的にどんな特許が問題となっているのかについて、その詳細はすぐには明らかにされなかったが、しかしこの論争は、ソニーと東芝が共同開発・生産しているPS2用カスタムチップ「エモーション・エンジン」を巡るものである。
WARFの特許は、最新のチップ製造技術をカバーしており、また数多くのハイテク企業がこの特許のライセンスを取得していると、WARFの関係者は話している。なお、ソニーと東芝はこれまでのところ、ライセンスの取得を拒んでいると、この人物は語った。「我々は、この訴訟によって、彼らが誠意を持って交渉の席に着いてくれることを期待している」(同関係者)
ソニーの「プレイステーション2」は、世界中で累計6000万台以上販売されており、テレビゲームのハードウェア市場でダントツトップともいえるポジションにある。
競合する米Microsoftは、自社のゲーム機「Xbox」に米Intel製の量産品のプロセッサを搭載しているが、これと対照的に、ソニーではPS2用に独自のチップを設計・生産している。同社は現在、東芝およびIBMと共同で、次期プレイステーションへの搭載が予想される最有力候補の「Cell」プロセッサを開発しているところだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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