AmericanTechnology ResearchのアナリストShaw Wuは、iPod miniにプレミアムが付いている理由について、単純に需要と供給の法則が働いているだけだ、と付け加えた。
「iPod miniは入手が困難なようだ。G4 Cubesが製造中止になったときも同様の現象があった」(Wu)
Wuは、価格設定も1つの要因になっているある可能性があると指摘している。iPod nanoの発売により、Appleは4Gバイトモデルの価格を50ドル値上げして249ドルとしたが、これにより、6Gバイト版のiPod miniなら、4Gバイト版のiPod nanoと同じ値段で買えることになった。
Appleは2001年10月にiPodを発売したが、現在までの累計販売台数は2800万台を超えているが、2004年1月に発売されたiPod miniはその半数近くを占めているという。
そのため、iPod miniが製造中止になった際、Sonnet Technologiesのようなアクセサリメーカー各社は悩ましい問題に直面することになった。Sonnetはこの時すでに「PodFreq」というFMトランスミッターの開発を進めていたからだ。
同社は結局この製品を市場に投入することにしたが、その背景には「Appleから新製品が出ても、自分の購入したiPodを使い続けるユーザーがたくさんいる」との読みがあったと、同社のマーケティング担当ディレクター、Christine Taylorは言う。「われわれは、iPod miniにはある種の熱狂的な信者がいることを感じ取っていたので、これらのファンを惹きつけるためにPodFreqの設計を変更したいと考えた」(Taylor)。そして同社は「お持ちのiPodをずっと大切にしていきましょう("love your iPod even longer")」というスローガンを追加したとTaylorは説明した。
人々が高い金額を支払ってでもiPod miniを手に入れたがっていることについて、一部にはそれを「正気を失って惚れ込んでいる」だけだとする声もある。また、次のようなケースは単純に酩酊の果ての仕業と呼べるかもしれない。英国に住むeBayの利用客は、最近ブルーの6Gバイト版iPod miniを359ドル86セントで競り落とした。
この匿名希望の男性は、自分の行動について、「正直に言って、自分がいくら出そうとしているのかをわかっていなかった。あの時は随分と酔っぱらっていた」とメールに記している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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