NTTドコモは11月8日、「おサイフケータイ」を決済媒体として活用するケータイクレジットブランド「iD」を12月1日から提供すると発表した。
iDは店舗に設置したリーダ/ライタにiD対応の携帯電話をかざすことでクレジット決済を可能にするサービスだ。ユーザーは利用前にクレジット会社と契約し、iDアプリと各クレジットカード会社専用のカードアプリをダウンロードしておけば、一定額までサインなどの本人確認なしに決済できる。一定額を超える場合は、リーダ/ライタに付属する装置に暗証番号を入力する必要がある。また、アプリには利用時にパスワード入力設定ができるセキュリティ機能があり、携帯電話の遠隔ロック機能などと併せて盗難や紛失による不正利用を防ぐことが可能だ。
ドコモでは各クレジットカード会社に対してiDをオープンに提供する予定で、クレジットカード会社はプラスチックカードと併用した決済サービスの提供が可能となる。ドコモ自身もクレジット発行主体として「iD」を活用したサービスを2006年度上期に開始する予定だ。
iDの利用が可能な機種はクレジットカード会社により異なるが、基本的にはFOMA 902iシリーズ、901iSシリーズ、F901iC、N901iC、SH901iC、F900iC、mova SH506iC、SO506iC、P506iCとなっている。
おサイフケータイを活用したクレジット決済サービスとしては、JCBが推進する「QUICPay(クイックペイ)」がある。JCBはKDDIやボーダフォンと共同で、QUICPayの普及や複数の決済サービスを1台のリーダ/ライタで対応できるようにするための業界団体「モバイル決済推進協議会」を設立している(関連記事)。iDはQUICPayと競合する形になるが、ドコモでは「リーダ/ライタの共用化についてはモバイル決済推進協議会とも話をしている」とした。
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