日本信販(大森一廣社長)とアサヒ飲料(荻田伍社長)の子会社であるアサヒビバレッジサービス(小路明善社長)は9月12日、アサヒビバレッジサービスの飲料自動販売機で、携帯電話利用の非接触ICカード決済サービス「Smartplus(スマートプラス)」を利用できるシステムを共同開発したと発表した。
「スマートプラス」は、非接触IC(FeliCa)搭載の携帯電話(おサイフケータイ)に、NICOSカードの情報をダウンロードすることで、カード決済を可能にするサービス。携帯電話を財布代わりに利用する電子マネーと異なり、後払いのカード決済のため、事前のチャージ(入金)が不要。また、データ通信には、高度な認証プロセスによる暗号化を利用するため、早くて便利で安全な決済サービス実現する。
新サービスは、非接触IC対応の専用読取りユニット(リーダー)を自販機に組み込み、利用者が好みの飲料のボタンを押し、自販機に携帯電話をかざすだけで、購入・決済できるもの。利用者は小銭の準備がいらなくなり、事業者は、集金や釣り銭補充などの手間やコストを軽減できる。なお、自販機でのクレジットカード決済で、非接触IC利用の携帯電話によるものは、国内初となる。
今回の共同開発は、ユーザーニーズを捉え、自販機シェアを高めていきたいアサヒビバレッジサービスと、少額決済市場の開拓を強化し、カード会員の利便性を高めたい日本信販の目的が合致したことによるもの。
9月1日から日本信販本社ビルでの展開を開始。無人対応機によるデータ処理や取引スキームの運用検証を経て05年中に商用化し、初年度に500台、3年後に3000台の導入を目指す。
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