近々結婚する予定のJessica Spenceは、先ごろ行われた友人の結婚式を細かくチェックしていた。
彼女が驚いたのは、アイドルのようなルックスのDJが、ラップトップのボタンを1回押しただけで、パーティの残りの時間はのんびり過ごしていたことだったことだ。
Spenceは、ウェディングプランニングサイトTheKnot.comの掲示板で、「そのDJは、ディナーの間もカクテルアワーの間も、何もしていなかった。ラップトップの前に座って音楽をかけてもらうためだけに、大金を支払うのはバカげている。これなら自分たちでもできる」と指摘した。
結婚式のDJにすっかり失望してしまったSpenceと彼女の婚約者は、今月ミネソタ州ミネアポリスで開く結婚披露宴で、iPodを使ってBGMを流す予定だ。晴れの舞台で、自分たちの音楽プレイヤーを利用するカップルは増加傾向にある。
このような「デジタルDJ」を採用するカップルは、その理由の1つとして、結婚式にかかる費用を抑えられることを挙げる。ウェディングプランニングを手掛けるBridal Bargainsによると、プロのDJを頼むと、1回あたり平均600ドルかかるという。ライブバンド演奏を楽しみたいと思ったら、1000ドル以上の費用が請求される。
iPodやiRiverなどを300ドル程度で購入済みのカップルであれば、デジタル音楽を数時間かけて編集するだけで済む。彼らが、DJは不要だと考えるのも容易にうなずける。
女性向けの結婚準備支援サイトIndieBride.comの編集者Lori Leibovichは、「自分で(好きな音楽を)編集し、持ち込めるなんて、これ以上簡単な方法があるだろうか?音質だって素晴らしい。自分のプレイヤーを利用する人が増えて当然だ」と語っている。
IndieBrideやTheKnot.comの掲示板では、DIY(Do It Yourself)でウェディングミュージックを準備することが話題になっている。人気書籍「Bridal Bargains」の最新版で「iPodウェディング」という特集が組まれていることも、こうした傾向の表れだ。
著名人もiPodをDJの代わりとして利用しようとしている。俳優のRyan Reynoldsと婚約中のロックスターAlanis Morissetteは、先ごろ行われたインタビューで、2006年に行う結婚式ではiPodを使うかもしれない、と語っている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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