二足歩行ロボットのケータイサイトが登場--ロボカップ2005の中継など

永井美智子(編集部)2005年07月05日 00時00分

 マンション向けに光ファイバ通信サービスを手がけるエフビットコミュニケーションズは7月4日、二足歩行ロボットに関する携帯電話向けサイト「ロボガレージJACK」を同日より提供すると発表した。大阪府にあるインテック大阪で7月13日から19日まで開催される「ロボカップ2005大阪 世界大会」の情報など、二足歩行ロボットに関する情報を一元的に提供する。

「ロボガレージJACK」で提供される動画コンテンツのイメージ

 コンテンツの中心となるのは、京都大学発のロボットベンチャー企業であるロボ・ガレージが手がけた二足歩行ロボットだ。米TIME誌の「Coolest Inventions 2004」に選ばれたロボット「クロイノ」や、ロボ・ガレージが参加するロボット研究開発コンソーシアム「Team Osaka」が開発した「VisiON(ヴィジオン)」といったロボットの動画映像や開発秘話などを提供する。VisiONは2004年のロボカップで優勝したロボットだ。

 ロボ・ガレージ代表でVisiONの外観デザインなどを手がけた高橋智隆氏は「ロボガレージJACKを通じて、ロボットと人間が共生するイメージを持ってもらいたい。二足歩行ロボットの開発の方向性が見せられるのではないか」と期待を寄せた。

 ロボガレージJACKはNTTドコモのiモードに対応する。ロボカップ開催期間中は、NTTドコモのVライブを利用してライブ映像をリアルタイムに配信する。また、ロボットのパーツなどの販売も行う。au、ボーダフォンにも順次対応する予定だ。利用料金は月額300円となっている。

 発表会の会場では、ロボカップ2005にTeam Osakaが出場させる予定のロボット「VisiON NEXTA(ヴィジオン ネクスタ)」のデモンストレーションも行われた。これはVisiONの後継機で、今年の優勝候補と目されている。VisiON NEXTAは頭部に360度の全周囲を見渡せる全方位センサを搭載しており、目の前にあるボールの位置を自動的に認識してサッカーゴールにけり込んだり、けられたボールに反応して体でブロックしたりすることができる。

左から、昨年のロボカップ 2004で優勝したTeam Osakaの「VisiON」と今年出場予定の「VisiON NEXTA」、米TIME誌の「Coolest Invention 2004」に選ばれた「クロイノ」

VisiON NEXTAはゴールに映ったゴールキーパーの影をもとに、キーパーの位置を把握してシュートする

相手がけったボールに対しては、身を呈してゴールを止めた

VisiON NEXTA(左)とVisiON(右)の背面。VisiONはSH2という半導体1つで全身を制御していたが、VisiON NEXTAでは運動制御をSH2で、画像認識をWindows OSで処理している。また、USBポートなども搭載して拡張性を高めており、大幅に開発が楽になったという

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