ソニーの米国法人Sony Electronicsは、同社の携帯端末CLIEの3機種について、米国の無線通信に関する規制当局にあたる連邦通信委員会(FCC)から承認を得た。
CLIEの3モデルに対する承認は、先週出されたもの。同社関係者はこらのモデルやその発売日に関するコメントを控えているが、一般にワイヤレス製品は他製品との干渉がないことをFCCが判断した直後に発売されることが多い。ソニーは3年前から、新型モデルを3月に発表してきている。
新しいCLIEが参入することになる携帯端末市場は、活気を失っている。市場調査会社のIDCによると、2003年第3四半期における世界全体での出荷台数は、前年同期比1.1%増の237万台だった。しかし、この市場は同年第1四半期に21%、第2四半期には10.7%(ともに前年同期比)落ち込んでいるため、携帯端末の年間売上は前年比で約25%の減少となる見通しだ。さらに、新学期に備えての購入意欲が盛り上がらなかったことから、アナリストは年末商戦の結果も期待していない。
それでもソニーは、CLIEの売上減少を食い止めるべく入念に商品構成を行い、このビジネスを継続すると確約している。
新型CLIEや、FCCの承認に関するニュースを最初に報じたのは、Brighthandなどのファンサイトだった。
今回FCCに申請されていたのは、CLIE PEG-TJ37、PEG-TJ27、PEG-TH55の3モデルで、これらはPalmオペレーティングシステムのバージョン5.2、32Mバイトのメモリ、そしてメモリースティックスロットを搭載し、デジタルカメラを内蔵している。
CLIE PEG-TJ37とPEG-TJ27は、同じ筐体デザインで、Motorolaプロセッサを採用し、320X320ピクセルの解像度を持つカラー画面を搭載している。TJ37には、さらにデジタルオーディオプレーヤーと、802.11bベースの無線通信機能が搭載されている。
TH55は最高123MHzで動作し、ARMの設計をもとにソニーが生産するHandheld Engineプロセッサを採用した2台目のモデルにあたり、グラフィックスエンジン、カメラインタフェース、そしてメモリースティックインタフェースを内蔵。TH55には480X320ピクセルの解像度を持つカラー画面、802.11bベースの無線通信機能、そしてデジタルオーディオプレーヤーとボイスレコーダ機能が搭載される。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力