NECエレクトロニクスは1月12日、携帯電話向け音楽再生LSI「μPD99910」のサンプル出荷を開始した。音楽再生機能に特化させて消費電力を抑えた結果、同社では「携帯電話で連続50時間の音楽再生が可能になる」としている。
「μPD99910」 |
μPD99910は、携帯電話のアプリケーションプロセッサに接続して用いられるコンパニオンチップ。低消費電力の音楽再生専用CPUとDSPを内蔵しており、音楽再生時にアプリケーションプロセッサを動かす必要がない。ユーザーインターフェースなど既存のソフト資産を流用しながら携帯電話に音楽再生機能を付加できるので、開発が低コストかつ短期間で行える。
コンパニオンチップ形式の採用により、アプリケーションプロセッサから音楽再生用プログラムをダウンロードする形態で使用できる。プログラムコードはアプリケーションプロセッサ側のフラッシュメモリに格納しておけるため、μPD99910に格納するプログラムコードは最小限で済む。その結果、内蔵メモリを小型化し、プログラムコード格納用の外付けフラッシュメモリも不要とした。SDメモリカードとのインターフェース機能を備え、著作権保護技術CPRMに対応している。
税込みサンプル価格は1500円。量産は、月産40万個の規模で2006年4月に開始する計画だ。
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