「tenpu」は、オンラインで最大2Gバイトまでのファイルを送ることが可能な、ファイル転送サービスだ。日本語に対応しており、会員登録不要、かつ広告表示でページデザインがごちゃごちゃしているといったこともなく、シンプルな見た目および使い勝手で快適に利用できることが特徴だ。
サイトにアクセスすると、ページの左にアップロード用のフォームが用意されているので、まずはローカルからアップロードしたいファイルを選択する。ファイルは同時に10ファイルまで、合計2Gバイトまでを一度に選択できる。
ファイルの指定が終わったら、ダウンロードリンクを相手に直接メールで通知するか、それともクリップボードにリンクをコピーするかを選択する。前者の場合は相手と自分のメールアドレスを記入し、さらに必要に応じてメッセージを追加する。試した限りでは宛先は同時に10人以上を指定できる。終わったら「tenpu」ボタンをクリックすることで送信が実行され、メッセージとダウンロードリンクを含んだメールが相手に届く。
後者の場合は、自分のメールアドレスを入力したのち「tenpu」ボタンをクリックすると、「URLをCOPY」というボタンが表示されるので、これをコピーしてメールやSMSなどを通じて相手に知らせればよい。相手のメールアドレスをオンラインで入力するのに抵抗があれば、こちらの方法を選ぶことになるだろう。
ファイルの保存期間は7日間で、それを過ぎると自動的に削除されるほか、手動で削除することもできる。受取人がダウンロードを行なったことを通知する機能はないため、あくまでも口頭で報告があってから対応する形になるが、電話などで話をしながら必要なファイルを送り、すぐに消すといった使い方であれば重宝するだろう。
パスワード保護やダウンロード回数制限などの機能は用意されていないが、会員登録不要で利用でき、広告も目立たないシンプルさということで、幅広い用途に対応する。なにより日本語のサービスということで、初心者でも使い勝手に悩まないのはマルだ。試してみた限りでは実在しない差出人メールアドレスからでも送信できてしまうのが若干気になるが、メールに添付できない大容量のファイルを手軽に送りたい場合に利用できるサービスだ。
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