Lunascapeは11月18日、iPhone向けウェブブラウザアプリ「iLunascape Lite for iPhone」の提供を開始した。iTunesのApp Storeにて無料でダウンロードできる。
Lunascapeでは7月にiPad向けにウェブブラウザアプリ「iLunascape」を公開している。iLunascapeはすでに80カ国以上で公開されており、合計ダウンロード数は10万にのぼる。日本、フランス、スペイン、イスラエル、台湾でランキング1位(ユーティリティのカテゴリでは15カ国で1位)を獲得しているという。「予想以上に手応えがあった。日本の製品で、ゲーム以外のものがここまで利用されているというのは珍しいケースだと思う」(Lunascape)
今回発表したiLunascape Lite for iPhoneは、そのiLunascapeのiPhoneアプリ版。片手でiPhoneを持った際、親指が届く範囲内にボタンやタブを配置した「InReach」と呼ぶインターフェースを採用。最大6つまで表示できるタブは、指でなぞるように操作すれば直感的に切り替えられる。タブバーやアドレスバーは表示/非表示の切り替えが可能。小さなiPhoneの画面でも広い表示領域を確保できる。
また、同日に公開されたPC版Lunascapeの最新版「Lunascape6.5」ベータ版とのブックマークの共有を可能とする「オンラインブックマーク機能」を実装する。同期にはMozilla Labsが開発する「Firefox Sync」を利用しており、Firefoxとの同期も可能だ。ただし現時点ではPCで編集したブックマークをiLunascape Liteで読み込めるものの、iLunascape Lite上で内容を編集してPC側で読み込むことはできない。なお、オンラインブックマークのほかに、iLunascape Lite for iPhoneにローカルで保存するブックマークを用意している。
iPad版、iPhone版と続けてブラウザを公開したLunascape。今後はiPhone版の反応をもとに、上位バージョンの開発なども検討しているという。さらにマルチスクリーン戦略を広げ、Android向けのブラウザアプリ開発も予定する。Lunascapeでは「これまでの開発ノウハウからエンジニアのスキル的には問題ないと思う。課題はリソースの確保。今後はエンジニアを積極的に採用して開発を進める」としている。
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