ニューヨーク発--米国時間10月11日のモバイル向けOS「Windows Phone 7」に関する発表で、Microsoftの最高経営責任者(CEO)Steve Ballmer氏が語り終えた直後、筆者は、開発チームの何人かをつかまえ、同社が2011年初頭にもWindows Phone 7に搭載する予定のコピー&ペースト機能を見せてもらった。
Windows Phone 7の現行版ではカーソルを動かすことはできるがテキストの一部をハイライトすることはできない。そのため、筆者はコピー&ペースト機能がカーソル上に構築されるのだろうと想像していた。だがそうではなく、外からは見えないが、Windows Phone 7が、個々の単語を認識するという、スペルチェック機能やテキスト修正機能に必要な機能を備えているという事実を活用することからスタートしている。
コピー&ペーストは、ユーザーが特定の単語をクリックし、そこからテキスト選択部分を広げたり狭めたりできるようにすることで機能する。まだ最終デザインは示されていないが、専用のペーストアイコンが表示され、テキストがペーストできるようになるだろう。
Appleが「iPhone」で実現しているコピー&ペースト機能ほどに洗練されているとはいえないとしても、十分に機能するもののようだ。比較的早い時期に登場予定になっているのは、なかなか良い知らせだ。Microsoftが一般ユーザーのための端末として同OS搭載携帯を売り込んでいるからには、コピー&ペースト機能は重要だ。この有無はユーザーが「チェック項目」とする機能の1つになっているからだ。たとえ、一度も使用しないとしても。
当初、コピー&ペーストはMicrosoftが掲げる機能リストで特段重要視されていなかったが、初期のテスターたちから大きな不満の声があがったようだ。これまでMicrosoftは、コピー&ペーストに代わるものとして、「スマートリンキング」という機能を推奨してきた。これは、住所やウェブサイトなどの項目を自動的にハイライトして、ユーザーが共有したり、訪れたりできるようにする機能だ。
ちなみに、不満の声といえば、同日の発表でMicrosoftは、Electronic Artsの様々なゲームが登場予定だと語ったが、人気ゲーム「Angry Birds」については何も触れなかった。一方、Electronic Artsは今のところ、Windows Phone 7に関する計画について沈黙したままだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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