交通系ICカード「Suica」のデータを販売するとしていたJR東日本は、発表後の大きな反発を受け、希望者には社外のデータ提供から除外することを明らかにした。7月26日より受け付けを開始する。9月25日までに要望があった分は、既に企業に提供されているデータを除外したものに差し替えるという。
希望者は、SuicaID番号を専用のメールアドレス「 jogaiyobo@jreast.co.jp 」に送信するか、電話でSuicaIDを伝える。電話番号は03-5334-1655(土日祝日を除く平日10時~17時まで受け付け)。なお、SuicaIDは、カードの裏面に記載されているJEから始まる番号で、モバイルSuicaなら「Suica利用状況確認」から「Suica情報」を選択すると見られる。詳細はウェブサイト(PDF)に記載されている。
日立製作所は6月27日、JR東日本からのデータ提供により、駅エリアマーケティング情報として提供する「日立 交通系ICカード分析情報提供サービス」を、7月1日から開始すると発表していた。同社のウェブサイトでは、「データ再提供対応に伴い、駅利用状況分析リポートの提供時期が遅れる」と告知している。
JR東日本は、Suicaの利用データのうち、乗降駅、利用日時、鉄道利用額、生年月(日は除く)、性別、SuicaID 番号を他の形式に変換した識別番号からなるデータを統計分析用に他社に販売するという。「氏名や連絡先など個人情報が特定できる情報は含まれていない」として問題はないとの認識を示していたが、事前にユーザーへの告知がなかったことなどから、突然の発表に困惑する声が多く見られた。
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