あなたが「Siri」に浴びせた罵り言葉や命令は、思いの外長期間残っているようだ。
Appleは、Wiredに掲載されたSiriのプライバシーポリシーに関する懸念を示す記事を受けて、Siriとの会話で起きていることを具体的に明らかにした。Appleの広報担当者であるTrudy Muller氏は米国時間4月18日、Wiredの取材に対し、AppleがSiriの音声データを最大2年間保存する可能性があるものの、それらは追跡できない状態になっていると述べた。
Wiredによると、そのプロセスは次のような仕組みになっているという。
ユーザーがSiriに話しかけるたびに、それらの命令は解析のため、Appleにアップロードされる。Appleはその後、ユーザーに乱数を割り当て、これをユーザーの音声ファイルに結びつける。この乱数が(すなわち、ユーザーの「Apple ID」や電子メールアドレスではない)バックエンドに保管される。
6カ月を経過するか、ユーザーが単にSiriをオフにした場合、Appleはこの数字をユーザーのSiriファイルから切り離し、ユーザーとのすべての結びつきを解除する。Appleはこれらのファイルをテストおよび製品改良のために利用するため、ファイル自体はさらに18か月間保存されるというものだ。
Muller氏はWiredに対し、Appleは音声ファイルの利用はあくまでSiriの改良を目的としたものだと述べた。
一方、米国自由人権協会の弁護士であるNicole Ozer氏は、Siriに話しかける内容には引き続き気を付けるよう人々に注意を促した。
Ozer氏はWiredに対し、「Siriに話しかけた言葉を記録したものは、ユーザー自身や家族、仕事についての公にして欲しくない内容である可能性がある」と述べた。「SiriはAppleのために機能するもの。つまり、よく考えてからSiriに話しかけるよう、心得ておきたい」(Ozer氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」