Appleのオンラインサービスは2000年の開始以来、何度かの変遷を遂げてきており、当初のiToolsから.Macへ、さらにはMobileMeというサービスへと姿を変え、現時点でそのドメインはme.comとなっている。そしてAppleは最近、MobileMeをiCloudへと移行させ、icloud.comというドメインを新たに使用するようになった。しかしこれまでのところ、ユーザーは今まで通りのme.comアカウントでサインインする必要がある。Appleは米国時間7月16日、ユーザーがicloud.comドメインをアカウントとして使えるようにするための移行作業の開始を発表した。
MacRumorsが伝えたところによると、16日付けで公開された「iOS 6」の第3ベータ版における変更履歴(changelog)には、新規および既存のiCloudユーザーがicloud.comを使用できるようにするという段落があるという。
iCloudのメールを利用するユーザーはicloud.comという電子メールアドレスを使用できるようになった。また、Apple IDを新たに取得したり、iCloud上のMailを初めて有効にするユーザーには、(ドメインが)me.comという電子メールアドレスではなく、@icloud.comという電子メールアドレスが自動的に割り当てられるようになる。さらに、iOS 6の第3ベータ版で@me.comのアドレスを使用しているiCloudユーザーには、その@me.comアドレスに相当する@icloud.comの電子メールアドレスが割り当てられる。
この段落からは、電子メールアドレスやユーザー名として@icloud.comがもうすぐ利用可能になるということが読み取れるものの、これまでにiOS 6を使ったことがない、あるいはiOS機器を所有していない既存のiCloudユーザーがどう扱われるのかは明らかにされていない。Appleはすべてのユーザーに対して、この新しいドメイン名を割り当てるだろうと予想できるものの、現時点の情報はiOS 6のユーザーが対象であるということを示唆している。
さらに、@mac.comや@me.comという従来からのドメインがどうなるのかについては一切述べられていない。これらのドメインについては無効化されるため、ユーザー自らが連絡先の変更を通知して回る必要が出てくると予想する声もある。こういったことを懸念する向きもあるものの、過去における@me.comへの移行時には@mac.comドメインが維持され、同ドメインのアドレスに送られた電子メールはそれまで通り配信され続けることになった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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