Mozillaは米国時間4月24日、ブラウザの最新版「Firefox 12」を公開し、プログラムのアップデート方法に関する一連の変更を完了するとともに、開発者向けツールの大がかりな改善を実施した。
ユーザーが最初にFirefoxをインストールする際はユーザーアカウント制御(UAC)の承認が引き続き必要だが、以降の更新時はすべて、承認なしで自動アップデートされることになる。これは、Windows版の「Google Chrome」が1年以上前から採用しているのと同じアップデートプロセスで、既知の悪影響はあるとしてもわずかだ。
Firefox 12は現在、Windows版、Mac版、Linux版がそれぞれダウンロード可能となっている。
自動アップデートのメリットとして、アップデートプロセスにおけるユーザーの操作をなくすことに加え、将来的に、Mozillaがセキュリティパッチのリリースを余儀なくされた場合でも、ブラウザのセキュリティがユーザーの操作に左右されないという点がある。
アップデートプロセスの変更は、2012年1月の「Firefox 10」のリリースに続くもので、同バージョンではデフォルトでアドオンの約80%に互換性があると判定されるようになった。これにより、大半のアドオンがブラウザのアップデートプロセスを遅れさせることがなくなり、モバイルアプリのアップデートプロセスにさらに近づく。
Firefox 12では開発者向けツールも大いに注目されている。「Firefox 11」の「Tilt」などの新ツールに続いて、Firefox 12では開発者向けツールに85を超える改良が施された。「Style Inspector」「Web Console」「Page Inspector」「HTML View」「Page Inspector 3D View」「Style Editor」「Scratchpad」に加えられた修正や改良のほか、HTML5メディアプレーヤーコントロールも視覚的に一新された。
Firefox 12の変更点はこちらで確認できる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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