ラビットは4月10日、大学生向けの時間割共有サービス「すごい時間割」の全面リニューアルを実施した。
すごい時間割は、スマートフォンアプリやFacebook上で大学の授業の時間割に応じたスケジュールを作成、管理するサービスだ。授業ごとに友達の履修情報を共有可能で、友達と時間割やアクティビティを共有できる独自のソーシャルネットワーキングサービスの機能をもっている。2011年6月にiPhoneアプリでサービスをリリースし、同年10月にはAndroid、Facebookアプリに対応した。現在ではユーザー数は2万人を超えている。
今回のリニューアルではまず、これまで首都圏を中心としていた対応大学を拡大。全国700校以上の4年制大学の時間割に対応した。登録時に自分の大学を検索し、プロフィールに登録可能となっている。
また、これまで利用にはFacebookアカウントが必要だったが、今回からアプリ上で独自ののアカウントを取得して利用可能になった。もちろんこれまでどおり、Facebookのアカウントと連携すれば、Facebook上の友人を検索してすごい時間割上で友達関係になることも可能だ。
「大学生のライフスタイルを変えていきたい」――labit 代表取締役の鶴田浩之氏はサービス提供のきっかけについて語る。
鶴田氏も慶應義塾大学に通う現役の大学生。自身の経験や友人らの意見をもとに、アプリのアップデートを進めてきた。「当初は単純な時間割の共有サービスだった。しかし実際に使ってみて、履修している時間よりも履修していない空きコマ時間を共有し、どうキャンパスで過ごすかを考えるサービスが必要だと分かった」(鶴田氏)とし、逆転の発想でアプリの機能を再設計した。そして2011年11月に行なったマイナーアップデートで、友人との履修時間以外の空きコマ時間の共有も可能となった。
今回のリニューアルでは、3つのポイントを重要視しているという。1つはスケジュール管理ツールとしての機能。過去4年間の授業を振り返ることもでき、前年分の情報に関しては、時間割まで確認できるなど、ツールとしての利便性を高めた。今後は授業毎のタスク管理機能なども検討中だという。2つ目は「共通の授業」というインタレストグラフによるつながりの可視化だ。重なっている履修科目の数を友人と確認できるため、興味の方向性が近い人などと新たなコミュニティをつくれるという。3つめは、友人とのコミュニケーションだ。空きコマの共有によって、友人とのスケジュール調整が容易になった。
「イチからコードを書き直し、デザインや安定性なども抜本的に変えた。リクエストが多かった全国対応も万全の体制で臨んだ。独自アカウントも追加することで、サービス内でのソーシャルグラフもできる。大学やサークル内などの小さなコミュニティでの密な情報交換など、これまでにないもっと身近な大学生活でのツールとなる」(鶴田氏)。同社は、2012年の目標として全国で30万以上のユーザー獲得を目指す。
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