NHN Japanは3月7日、スマートフォン向け無料通話・メールアプリ「LINE」のチャット機能が、PCとタブレット端末で利用できるようになったと発表した。無料通話機能には非対応。まずはAndroid版をリリースし、近日中にiOSにも対応する。なお、同アプリのダウンロード数は3月5日に約2000万を超えており、2月の月間アクティブ率は89.1%にのぼるという。
これまでLINEはスマートフォンでしか利用することができなかったが、PC版(Windows/Mac)はデスクトップ常駐型のクライアントで、タブレット版はウェブブラウザでグループチャットを利用できるようになる。スマートフォンでのチャット履歴はログインごとにサーバから読み込んで表示する。
PC版を提供することで自宅や会社での利用を促進していきたいと、NHN Japanウェブサービス本部UXデザイン室UXチームの稲垣あゆみ氏は話す。「ビジネスパーソンや普段PCを使っている学生、LINEを時々使ってくれてはいるけど、PC版がないからFacebookのメッセージやSkypeを使っているという方にも使って欲しい」(稲垣氏)。
なお、PC版にはチャット枠を限りなく透明にできる機能も搭載しており、会社などでも安心して利用できるとのこと。
PC版とタブレット版の提供にあわせて、Android版のスマートフォンアプリもバージョンアップ。アプリ利用開始時に登録する電話番号とは別に、任意でメールアドレス、パスワードを追加登録することで、PCやタブレットのログイン認証キーとして利用できるようになった。
また従来は、電話番号や機種の変更時に初期化されていた、友人やグループ情報、プロフィール情報を引き継げるようになった。利用登録時のアドレス帳情報の利用許諾についても、これまで以上に分かりやすいインターフェースに改善している。
なお、3月2日にはステータスメッセージを「ひとこと」で自由に表現できる機能を実装。ひとことは友だち一覧に表示される。「友だちが書いた最も新しい『ひとこと』がハイライトされるので、話すきっかけとして使ってもらえるのでは」(稲垣氏)。友だちのひとことを選ぶとトークルームに移動し、そのままチャットを楽しむことも可能だ。
今後は、春ごろにビデオ通話機能を実装する予定であるほか、時期は未定だがWindows PhoneやBlackBerryにも対応する予定だという。
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