Googleの新しいソーシャル検索ツールは最も関連性の高いものどころかゆがんだ検索結果を与えるという批判を受けて、ソーシャルネットワークからなるグループがそれに代わるツールを共同で提供した。
Facebook、Twitter、およびMySpaceのエンジニアらは、ある概念実証ソフトウェアを作成した。この概念実証ソフトウェアによってユーザーは、Google使用時にFacebook、Twitter、MySpaceに加えて、LinkedIn、Flickr、Quora、Tumblr、Foursquare、Crunchbase、FriendFeed、Stack Overflow、Github、およびGoogle+から検索結果を得ることができる。与えられた検索語に対して、Google+の結果のみでなく、最も関連性の高いソーシャルメディア検索結果を返す点が、Googleの新しい「Search Plus Your World」とは異なっている。
同ツールは、激しい批判を浴びたGoogleのモットーを借用して「don't be evil(邪悪になるな)」と呼ばれており、ブラウザブックマークレットとして「Chrome」「Firefox」「Safari」で動作するが、「Internet Explorer」には対応していない。ユーザーが検索を実行すると、同ソフトウェアは自動的に、Googleの検索エンジンに入力された検索語に関連するソーシャルプロフィールを確認し、Googleが現在表示しているGoogle+プロフィールに代わって、独自の検索結果において最も高くランク付けされたプロフィールに表示する。
例えば、Googleでソーシャル検索機能を有効にして「comedians(コメディアン)」で検索すると、Dane Cook、Gabriel Iglesias、およびChris TuckerらのGoogle+ページが検索結果の右側に表示される。一方、「don't be evil」ブックマークレットをインストールしたブラウザでは、メインの検索結果の右側にある領域には、様々なソーシャルネットワークにおけるDane Cook、Gabriel Iglesias、およびJoe Roganに関する検索結果へのリンクが表示される。メインの検索結果の上部には8件のパーソナルな結果も表示された。ここに含まれていたのは、筆者の知っている人々による、Google+、Facebook、および各種ブログにおけるコメディアンに関する投稿だった。
このオープンソースソフトウェアは、Focusontheuser.orgからダウンロード可能である。同サイトには、同ツールを使用した検索結果の例、動画、さらなる詳細が示されたFAQが提供されている。All Things Digitalによると、作成プロジェクトを指揮したのは、Facebookの製品担当ディレクターで、Mozillaの「Firefox」プロジェクトの共同創設者であるBlake Ross氏であるという。
Facebookの広報担当者は、同社はコメントを控えていると述べ、Twitterはコメントすることはないと述べた。MySpaceとGoogleの関係者にもコメントを求めたが、直ちに回答は得られなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」