メディアパブリッシャーがFlashベースの動画を「iPad」および「iPhone」向けにストリーミングできるようになったとAdobeが発表した。
Adobeは米国時間9月8日、Flash Media Server 4.5をリリースした。AppleのモバイルOS「iOS」に対するサポートが新たに追加されている。Flashの動画をAppleが開発したHTTP Live Streaming(HLS)フォーマットでストリーミングできるようにすることにより、これを実現している。
AppleのiPhoneなどの携帯端末はFlashをサポートしていないことがよく知られており、Adobeは2011年4月、回避策を考案したことを明らかにしていた。
Flash Media Serverは通常、MPEG-4フラグメント形式をベースにしたF4Fフォーマットを用いて動画ストリームをパッケージ化する。しかし、今回の新しいバージョンではAppleが「QuickTime」およびiOS用に開発した、HLSという異なるプロトコルのサポートが追加されている。
同製品は、クライアント端末がFlashをサポートしていないことを検出した場合、HLSフォーマットを使用してMPEG2ストリームを配信する。HTML 5対応のブラウザもHLSをサポートするため、これを利用することによってパブリッシャーは、より容易に幅広いオーディエンスを対象とすることができるようになる。
ただし、Flash Media Server 4.5によって可能になるのは、iPhoneおよびiPadに対するFlash動画のストリーミングだけである。Flashベースのゲーム、アニメーション、広告はこれまでと同様に、これらの端末では動作しない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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