アドビ、「Flash Media Server 4.5」発表--iOSへのFlash動画配信が可能に

David Meyer (ZDNet UK) 翻訳校正: 編集部2011年09月12日 08時18分

 メディアパブリッシャーがFlashベースの動画を「iPad」および「iPhone」向けにストリーミングできるようになったとAdobeが発表した。

 Adobeは米国時間9月8日、Flash Media Server 4.5をリリースした。AppleのモバイルOS「iOS」に対するサポートが新たに追加されている。Flashの動画をAppleが開発したHTTP Live Streaming(HLS)フォーマットでストリーミングできるようにすることにより、これを実現している。

 AppleのiPhoneなどの携帯端末はFlashをサポートしていないことがよく知られており、Adobeは2011年4月、回避策を考案したことを明らかにしていた。

 Flash Media Serverは通常、MPEG-4フラグメント形式をベースにしたF4Fフォーマットを用いて動画ストリームをパッケージ化する。しかし、今回の新しいバージョンではAppleが「QuickTime」およびiOS用に開発した、HLSという異なるプロトコルのサポートが追加されている。

 同製品は、クライアント端末がFlashをサポートしていないことを検出した場合、HLSフォーマットを使用してMPEG2ストリームを配信する。HTML 5対応のブラウザもHLSをサポートするため、これを利用することによってパブリッシャーは、より容易に幅広いオーディエンスを対象とすることができるようになる。

 ただし、Flash Media Server 4.5によって可能になるのは、iPhoneおよびiPadに対するFlash動画のストリーミングだけである。Flashベースのゲーム、アニメーション、広告はこれまでと同様に、これらの端末では動作しない。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画広告

企画広告一覧

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]