KDDI、家庭の電力を“見える化”--節電でポイント付与

 KDDIと沖縄セルラーは6月13日、節電総合サービス「KDDI 節電ひろば」を6月16日に開始すると発表した。第1弾として、節電に関する情報ポータルサイトをau携帯電話、auスマートフォン、PC向けに提供する。

  • KDDI新規ビジネス推進本部ビジネス統括部長の森田康裕氏

 政府の電力需給緊急対策本部が5月13日に発表した、2011年夏の東京電力管内の電力需給の見通しによると、想定需要が6000万kWであるのに対し供給力は5380万kWであることから、620万kWの電力不足に陥ると予測される。このため、家庭でも約15%の電力抑制が求められている。

 KDDI新規ビジネス推進本部ビジネス統括部長の森田康裕氏は、夏期において日中最も電力需要が高いとされる9時~20時の、家庭での電力使用量は全体の約3割にのぼるというデータを紹介し、「ピーク時にどのように節電するかがキーポイントになる」と語る。

 新たに開設するポータルサイトでは、現在の電気使用量に応じて実施すべき節電方法を提案する「節電なう」や、毎日実施した節電内容を記録する「節電家計簿」などのサービスを提供する。また、節電家計簿やTwitterとの連携機能を搭載したAndroidスマートフォン向け「節電アプリ」も提供する。サービス開始時の対象機種はIS03、REGZA Phone IS04、IS05の3機種。

 7月中旬には第2弾として、auユーザーの家庭の電力使用量を“見える化”する「節電チャレンジプロジェクト」を実施する。このプロジェクトは、「リアルタイムチェック 1年コース」と「月イチチェック 3カ月コース」の2つのコースで構成される。

  • 家庭の電力使用量を計測する電流センサー

 リアルタイムチェック 1年コースは、東京電力管内の200世帯に対し家庭の電力使用量を計測する電流センサーを無償で貸与し、家庭の電力使用量を見える化するプロジェクト。ユーザーは、PC向け節電ひろばのMyページやアプリからリアルタイムに家庭の節電状況を確認できる。節電への貢献度に応じてauポイントを最大で月1000ポイント付与するという。プロジェクトの実施期間は7月中旬~2012年6月30日まで。

 月イチチェック 3カ月コースは、東京電力管内の1万世帯のユーザーの電力使用量を見える化するプロジェクト。東京電力の会員サービス「TEPORE」のデータを活用することで、節電ひろばのMyページから過去の電力使用量を確認できる。また、前年同月と比較した節電実績に応じて、auポイントを最大で月1000ポイント付与する。実施期間は7月中旬~9月末まで。

 両コースともに募集開始日は7月1日を予定しており、応募方法については後日ポータルサイト内で案内するとしている。

 森氏は、効果がリアルタイムに把握できる「やりがい」、節電アドバイスやマルチデバイスによっていつでも節電状況を確認できる「やりやすさ」、節電量に応じたポイント付与による「やる気」の3つの点で、家庭での節電をサポートすると語る。また、今後はソーシャルネットワーキングサービスとの連携や、住宅設備のセンサーを応用した自動制御遠隔コントロールシステムなどを提供することで、節電サービスを今後も推進していくとした。

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