シマンテック、「Windows OneCare Live」対抗製品の出荷を2007年に延期

文:Joris Evers(CNET News.com) 翻訳校正:尾本香里(編集部)2006年06月01日 11時32分

 カリフォルニア州サンマテオ発--Symantecは、次世代セキュリティソフトウェア「Norton 360」について、2006年9月に予定していた出荷を遅らせる決断を下した。

 延期の話が明らかになったのは、Microsoftがセキュリティ製品「Windows OneCare Live」の出荷を発表し、McAfeeが新たなコンシューマー向け統合セキュリティソフトウェアである「Falcon(開発コード)」を2006年夏にリリースすることを明らかにした翌日のことであった。

 Symantecは2006年2月に「Genesis」という開発コードで同ソフトウェアの計画を発表した。Symantecによれば、この製品は、MicrosoftのOneCareおよび「Windows Vista」が備えるセキュリティ技術に対抗するものであり、同社の現行のセキュリティ製品、PC最適化ツール、バックアップ製品の各種コンポーネントを統合することになるという。

 Symantecは米国時間5月31日、Genesisの正式名称をNorton 360に決定したこと、および同製品の出荷を当初予定の2006年9月から2007年3月末に延期することを発表した。とはいえ、新たに決められた出荷日よりも前に製品が出荷される可能性は残されていると、Symantecのコンシューマー製品担当グループプレジデントのEnrique Salem氏は、当地で開催した金融アナリスト向けのミーティングにおいて述べた。

 「われわれは現在、第4四半期にはコードを完成させたいと考えている」と述べた同氏は、「7月には、パブリックベータ版を公開する。顧客やチャネルパートナーからのフィードバックを参考にして、製品の正式なリリース時期を決定する」と説明した。

 Norton 360は、Symantecが次世代のオンラインセキュリティ構想として掲げているビジョンである「Security 2.0」の一翼を担う製品である。Symantecは声明で同製品のベータテストプログラムについても説明しており、ます限られたテスターを対象に非公開のテストを実施した後、2006年夏に公開テストを行うとしている。

 Norton 360は、Windows XPと、次期OSであるWindows Vistaをサポートし、世界中に出荷される計画。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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