Microsoftは米国時間6月1日にも、「Windows Live OneCare」の提供を開始する計画だ。Microsoftがウイルス対策分野に参入する意向を明らかにしてから3年、ようやく正式デビューを迎えることになる。
OneCareは、ウイルス対策ソフト、スパイウェア対策ソフト、ファイアウォール、バックアップ機能、Windows PCの各種調整ツールで構成されている。Microsoftは米国時間5月30日、同製品を6月1日よりオンラインおよび小売店で販売することを明らかにした。当初は米国のみでの販売になるが、その後1年間で対象地域を順次拡大していくという。
OneCareのプロダクトマネジメント担当ディレクターDennis Bonsall氏は、インタビューにて、「われわれは新しい製品カテゴリを作っている」と述べた。「これは、もはやセキュリティではなく、PCの全体的なケアといえる」(Bonsall氏)
OneCareは年間使用料49.95ドルで提供され、最大3台のPCで利用できる。これは、Symantec、McAfee、Trend Microといった既存のセキュリティベンダーの競合製品と比較しても、競争力のある価格設定といえる。Microsoftは声明で、多くの小売店がリベートなどのプロモーションを計画していることから、実際の価格は下がるだろうと述べている。
Microsoftによると、OneCareはオンライン版が自社サイトから販売されるほか、パッケージ版がAmazon.comやBest Buy、Fry's Electronics、Sam's Club、Circuit City、OfficeMax、Costco、Staples、Wal-Mart Stores、Target、Office Depot、Comp USA、J&R Computer Worldなどの店頭に並ぶという。
業界アナリストらは、何らかの保護を必要としているMicrosoft製品のために、Microsoftからセキュリティ製品を購入することに困惑する可能性はあると見ている。だが、一般ユーザーの分野では、Microsoftが広く信頼されたブランドをセキュリティ市場に持ち込むことになったと理解されるだろうと、アナリストらは分析する。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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