日本能率協会総合研究所(JMAR)は3月24日、「ソーシャルメディアに関する利用実態調査」の結果を発表した。ソーシャルメディアユーザーのスマートフォン利用率はまだ低く、不満を持つユーザーが多いことがわかったという。
この調査は3月、全国の10代から40代のソーシャルメディアユーザー1200名を対象に、ウェブ上で実施したもの。
ユーザーの利用機器は、「ノートPC」(57.3%)、「デスクトップPC」(55.3%)、「携帯電話」(31.3%)、「スマートフォン」(19.1%)の順となった。PCでは画面の見やすさ、文字入力のしやすさが評価されており、携帯電話やスマートフォンでは携帯性の良さ、起動の早さを利点として挙げる声が多かった。
逆に不満点としては、PCの場合「外出時に利用しづらい」(39.3%)、「持ち運びの不便さ」(35.2%)、「起動に時間がかかる」(29.5%)といった回答が多く、携帯電話やスマートフォンでは「文字が入力しにくい」(66.7%)、「画面が小さく見にくい」(45.0%)などが挙げられた。
スマートフォンに限ってみると、94.0%が何らかの不満を抱えていた。具体的には、「バッテリ交換ができない」(70.5%)、「文字が打ちにくい」(54.2%)、「赤外線通信ができない」(52.3%)、「おサイフケータイが使えない」(48.5%)、「ワンセグが使えない」(42.6%)との不満が挙がっている。また、スマートフォン保有者の36.5%が携帯電話も保有しており、ユーザーの求める機能が1台ではまかなえていない現状が浮き彫りになった。
このほか、ソーシャルメディアのアカウント数を見ると、1人のユーザーが複数のサービスにそれぞれアカウントを解説しており、1人あたりの平均保有数は約4個となっている。ソーシャルメディアの利用理由では、「自分と同じ関心事・興味持つ誰かを見つけることができる」が39.3%と最も多く、次いで「世の中のニュースや出来事に関する多くの人間の見解を知りたい」(33.5%)となった。他人への共感を求めてソーシャルメディアを利用するユーザーが多いようだ。
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